2025-07-06 コメント投稿する ▼
徐浩予氏、熱海市長選の出馬を一時撤回 帰化申請中で資格未確定、来夏に再判断へ
徐浩予氏、熱海市長選への出馬を一時撤回 来夏に再表明の可能性も
中国・内モンゴル出身の徐浩予(じょ・こうよ)氏が、2026年に予定されている熱海市長選挙について「出馬を撤回する」とX(旧Twitter)上で明らかにした。
来年行われる熱海市長選について出馬を表明致しておりましたが、現段階では出馬を撤回することと致します
と投稿。だが同時に、来年夏に改めて記者会見を開き、出馬の最終判断をするとしており、出馬断念というよりも“保留”に近い形だ。
今回の発信は、本人の意志に加え、周囲の反応や法的課題を踏まえた判断とみられる。
帰化申請中とされる立候補の条件
徐氏は、かねてから「帰化申請中」としており、日本国籍をまだ取得していない可能性がある。地方選挙の被選挙権は日本国籍が必要条件であり、仮に帰化手続きが選挙時までに完了しなければ立候補すらできない。
これに関して一部ネット上では「法的な資格が不明瞭なまま出馬を宣言するのは問題では」との指摘も出ている。
石平氏をめぐる論争も背景に?
徐氏は過去の投稿で評論家・石平(せき・へい)氏を支持する言動を繰り返しており、
開拓者石平を総理大臣に❣️
と発言していた。しかし石平氏本人はこれに不快感を示し、「支持を装った逆効果の印象操作ではないか」と強く批判。保守層の間でも議論を呼んだ。
一部では「石平氏をわざと巻き込むことで炎上を起こし、話題づくりを狙ったのでは」との見方もある。これらの批判を受け、今回の“撤回表明”につながった可能性は否定できない。
日本語力や政策内容に対する疑問の声
徐氏の発信内容や動画での発言には日本語の誤用や意味不明な部分もあり、SNS上では「市長としての発信力に疑問がある」といった声が目立った。
熱海市は観光と災害対策を柱とした政策課題が多く、首長に求められるのは地元住民と行政をつなぐ高い調整力だ。徐氏がその任にふさわしいかという点で、有権者の評価は厳しいものになると見られる。
今後の焦点は「記者会見」と「帰化状況」
徐氏は、来年夏に記者会見を開くと明言しており、ここで再び出馬を宣言する可能性がある。ただしそれまでに日本国籍を取得していなければ、出馬そのものが無効となる。つまり、注目すべきは「いつ帰化が認められるか」、そして「その間にどれだけ地元と向き合えるか」にかかっている。
ネット発の政治家、今後も増加か
今回の徐氏の動きは、SNSを起点にした新たなタイプの政治活動の一例とも言える。法的整合性や発信力の信頼性が問われる一方、注目を集める能力は他の候補者にはない強みでもある。選挙における「話題性」が当選のカギを握る時代、徐氏のような存在が今後も現れる可能性は十分にある。
とはいえ、首長という行政の要職に就くには、「資格」「能力」「信頼」の三本柱が欠かせない。徐浩予氏が今後、それらをどう補い、有権者に評価される存在となるのか。来夏の記者会見が一つの試金石となりそうだ。