2025-06-03 コメント投稿する ▼
コメ価格高騰で小泉農水相が責任認め謝罪 松野明美氏「スルーされた」と政府対応に不満
コメ高騰を巡り小泉農水相が陳謝 松野氏は「スルーされた」と苦言
参院農林水産委員会で6月3日、コメ価格の高騰に関する政府対応をめぐり、小泉進次郎農林水産相が「責任を痛感している」と述べた。これは、日本維新の会の松野明美議員からの厳しい追及を受けたもので、小泉氏は現状を深く反省し、今後の政策運営に教訓として活かしていく姿勢を示した。
備蓄米の放出、喜びと皮肉の入り混じる評価
松野氏はまず、備蓄米が早期に市場に出回ったことに触れ、「子どもたちが重たい米袋を嬉しそうに抱えている様子を見た」と語り、一定の評価を口にした。その上で、「今年の流行語大賞は『備蓄米』になるかもしれない。今のうちに言っておく」と、やや皮肉を交えて語る一幕もあった。
だが、彼女の矛先はすぐさま江藤拓・前農水相へと向かう。「去年の夏には、米の備蓄放出をお願いしていたのに、ずっと動いてもらえなかった」と強い不満をあらわにした。前任者の「新米が出回れば価格は落ち着く」という判断が外れたことを改めて問題視し、「結果的に価格は上がり続けた」と批判した。
「あのときは間違っていなかった」の政府説明に違和感
松野氏は、昨年8月の地震速報後の「買い溜め」が高騰要因という政府説明にも異を唱えた。「日用品も同じく買い占め対象になるのが普通。にもかかわらず、政府はあの判断を正しいとしていた」と振り返り、納得できなかった過程を説明した。
そして2日に小泉農水相が「農水省の見立ては誤っていた」と認めた点に対して、「ようやくその言葉が聞けた。今まで、いろいろなことが見過ごされてきた中で、ようやく本音に触れた気がした」と、感慨交じりに語った。
小泉氏「大丈夫と言ったが、そうではなかった」 責任明言
こうした指摘を受け、小泉氏は真摯に反省の意を示し、「『新米が出れば大丈夫』という見通しが間違っていた。結果として、国民に迷惑をかけた」と述べ、責任を正面から認めた。また、「行政は失敗を認めず動かない体質にあるが、それこそが問題。不作為の方が害を生む」とも述べ、柔軟に対応しながら改善していく必要性を強調した。
SNSでも広がる議論と共感
今回のやり取りに対して、SNS上でも多くの反応が寄せられている。
「備蓄米が流行語って、実際には笑えない現実を象徴してる」
「小泉さん、反省だけじゃなくて、次の一手を示してほしい」
「去年の判断ミスが今の混乱を招いたんじゃないか?」
「スルーされたって言葉、庶民の声そのものだよね」
「行政の失敗を認める姿勢は評価するけど、今後も注視する」
見通しの甘さが招いた混乱、再発防止の道は
コメ価格の高騰は、家計に直結する生活問題であり、その対応の遅れが国民に不安と負担を与えたことは間違いない。政府が今回の失敗をどう活かし、より迅速かつ的確な食料政策を実現できるのかが今後の大きな焦点となる。