2025-06-30 コメント投稿する ▼
梅村みずほ氏、参政党から出馬表明 「陰謀政党」批判に反論し“正当性”を訴える理由とは
【「カルト」「陰謀政党」批判にどう向き合うか
】参政党が「カルト政党」「陰謀論政党」などと揶揄される中で、元・日本維新の会所属の現職議員・梅村みずほ氏(46)が同党から参院選(比例代表)に出馬を表明した。6月30日の記者会見では、「現職の私が出馬することで、参政党の政策や運営に一定の正当性を与えられるのではないか」と力を込めた。
梅村氏はこれまで、維新の党所属議員として大阪選挙区から当選。国会では子育てや家庭問題などに積極的に取り組み、「宗教2世」としての自身の経験も語ってきた。その彼女が、あえて「陰謀論」との批判が根強い参政党に加わる決断をしたことに、関係者の間でも驚きが広がっている。
「なんであえて参政党なのか。正直驚いた」
「維新にいたときとは全然違う土俵に行った感じ」
「参政党の正当性を担保するために現職が出る…逆じゃない?」
「梅村さん、覚悟の決断なんだろうな」
「陰謀論と距離をとるなら、出馬会見でこそ明言すべきだった」
記者会見では、党内の規則や宗教との関係について「意外としっかりしている」とし、神谷宗幣代表による“独裁”批判も「実際はそうでもなかった」と述べた。
【「宗教2世」としての苦悩が決断の背景に
】梅村氏は、自身の家庭環境についても記者会見の場で触れた。宗教団体の熱心な信者だった両親のもとで育ち、「家庭が崩壊した」とまで語っている。そうした過去を背景に、「宗教が政治にどのように関与しているのか」「政治が信仰にどう向き合うべきか」といった問題に、強い関心を持ってきた。
そのため、参政党に対しても当初は強い警戒心があったことを明かしている。「宗教についての項目も厳格に定められており、それが入党を後押しした」と話し、参政党が表面的なイメージとは異なる側面を持っていることを強調した。
「参政党旋風を巻き起こす暑い夏にしたい」という言葉には、単なる意気込みを超えた、自己の過去と向き合い、それを乗り越えて社会に還元しようとする決意がにじむ。
【維新から参政へ 路線変更の意味
】2019年に日本維新の会から出馬・当選した梅村氏は、今年4月、次回参院選の維新予備選で落選したのを機に離党している。かつては改革志向や地方分権、経済成長を掲げる維新の象徴的な女性議員だったが、今回の出馬で一気に路線が変わった印象を受ける。
維新時代には、政府与党と距離をとりつつも、現実的な政策論に主軸を置いていた。しかし参政党は、ワクチン政策や食料安全保障、教育再生などで独自の主張を展開し、特にSNS上では“陰謀論寄り”とも言われる情報が拡散されてきた。
このイメージに対して、梅村氏は「実際に中に入ってみたら、規則はきちんとしていた」と語る。しかし、その言葉でどこまで一般の有権者の不安を払拭できるかは未知数だ。むしろ、「なぜ今、参政党なのか?」という疑問は、今後の選挙戦で繰り返し問われることになるだろう。
【「正当性」を担う覚悟とリスク
】梅村氏の言葉には、「私のような現職国会議員が出馬することで、参政党に対する信頼を高めることができる」という意図がある。だが、これは裏を返せば、「現時点では参政党は信頼されていない」という現実を前提としている。
その上であえて船に乗ったという決断は、大きな賭けとも言える。党内からの期待は当然高まるが、一方で支持者からの厳しい視線も免れない。
「それで党がクリーンになるとは限らない」
「政治家が党に正当性を“与える”って、何か違和感ある」
「梅村さんの過去の活動は応援してたけど…今回の判断はよく分からない」
「表に出てる情報がすべてじゃない。信じるかどうかは選挙で決まる」
7月の参院選まで残された時間は限られている。参政党の中に入り、自らの立場でどのように党を変えていくのか。それとも、すでにある価値観に順応していくのか。梅村氏の“挑戦”は、有権者にとっても見過ごせない象徴的な出来事となる。