2025-06-12 コメント投稿する ▼
柳ケ瀬裕文議員、スパイ防止法制定を厳しく要求 政府の腰の重さに国民から怒りの声
「40年も前進なし」柳ケ瀬氏が危機感あらわ
6月12日、参議院外交防衛委員会で、柳ケ瀬裕文議員(日本維新の会)が国家の安全保障上極めて重要な「スパイ防止法」の制定について政府の姿勢を厳しく追及した。柳ケ瀬氏は冒頭、「この問題、40年ずっと進んでこなかった。日本は先進国の中で、唯一まともなスパイ防止法がない」と語り、国家機密が無防備にさらされている現状に強い危機感を示した。
柳ケ瀬氏はさらに、岩屋毅外相のこれまでの発言に触れ、「外相はずっとネガティブな態度をとり続けている。なぜなのか」と質した。政府の中に依然として腰の引けた姿勢が残っていることを鋭く指摘し、「これ以上の放置は国益に反する」と強調した。
岩屋外相は慎重姿勢を強調「人権に配慮を」
これに対し岩屋外相は、「スパイ防止法の必要性については、多角的に慎重な検討がなされるべきだ」と述べ、知る権利や国民の基本的人権に十分配慮する必要性を繰り返した。
また、「私は否定的というよりも慎重な認識を示している」と語り、過去に特定秘密保護法が国会で激しい論戦を招いたことに言及。「知る権利や人権の観点から配慮が求められるのは当然だ」として、具体的な法案内容にも言及することなく、慎重論に終始した。
しかし、柳ケ瀬氏はこの説明にも納得せず、「慎重と言いつつ、事実上の放置ではないか」と強く反論。現代の情報戦の現実を直視すべきだと訴えた。
柳ケ瀬氏「国民の命と安全に責任持てるのか」
柳ケ瀬氏は「国家機密や先端技術が外国に盗まれてからでは遅い。スパイ行為を取り締まる法律がない国なんて、日本以外に存在しない」と強調し、「外交や安全保障を預かる大臣として、国民の命と安全に責任を持てるのか」と厳しい口調で岩屋氏を追及した。
また、法案の中身が固まっていないことを理由に議論を避ける姿勢についても、「だからこそ政府が先導して具体案を提示すべきなのだ」と反論。議論のたらい回しや責任逃れの構図にメスを入れた形だ。
高市氏の提言と首相の答弁も後押し
こうした中、自民党内でも法整備を求める動きが強まっている。5月27日には、高市早苗前経済安全保障担当相が石破茂首相にスパイ防止法制定を提言。日本の安全保障に関わる情報流出リスクの深刻さを訴え、「今の法制度では国を守れない」と強く警鐘を鳴らした。
さらに首相自身も、「人的情報について今のままで十分なのか、検証は行わなければならない」「人権を守りながらも、国益確保のための対策は必要」と国会で答弁。言葉としては前向きな姿勢を示しているが、具体的な法案化に向けた動きは鈍いままだ。
国民の安全保障は立法府の責任
スパイ防止法がなければ、いくら防衛予算を積み増しても肝心な情報は守れない。国家機密がダダ漏れでは、自衛隊や外交交渉も無力化しかねない。柳ケ瀬氏の問題提起は、まさに国家の根幹に関わるものである。
慎重という言葉に隠れて、長年棚上げされてきたこの課題にようやくメスが入りつつある。国民の生命や財産を守るという国会議員の使命を果たすためにも、柳ケ瀬議員のように声を上げ続ける議員の存在が今こそ求められている。
ネット上の反応
柳ケ瀬さん、よく言ってくれた。政府は腰が引けすぎだ。
日本がスパイ天国なのに40年も何もしてないのは異常。
人権人権言ってるけど、国が潰れたら人権も何もないだろ。
高市さんも柳ケ瀬さんも本気で国を守ろうとしている。応援したい。
岩屋さんの言ってること、完全に官僚の言い訳そのまま。誰のための政治なんだ?