2025-09-05 コメント: 1件 ▼
柳ケ瀬裕文氏「村井知事発言はあり得ない」 移民政策と土葬問題で警鐘
柳ケ瀬裕文氏「村井知事発言はあり得ない」
宮城県の村井嘉浩知事が「日本人は一度海外で生活し、差別を経験すればいい」と発言したことについて、国会で外国人政策を厳しく追及してきた柳ケ瀬裕文元参院議員が強い批判を展開した。柳ケ瀬氏は5日、取材に応じ「知事としてあり得ない発言だ」と断じ、「日本を貶めるものだ」と言葉を重ねた。
柳ケ瀬氏は「日本で外国人が差別を受けているから同じ立場になってみろ、という前提に立っている。だが、日本でそのような差別が存在しているという事実はない」と指摘。「日本人が海外で差別を受けることを容認するかのような発言は、国民の尊厳を守るべき知事の立場からすれば到底認められない。身の危険すら考えられる」と述べた。
「差別経験を推奨するなど、知事の資質を疑う」
「日本に根拠のない『差別大国』のレッテルを貼る行為だ」
「移民推進の意図が透けて見える」
「国民の安全と誇りを軽視している」
「選挙目当ての発言ならなおさら看過できない」
土葬問題とレッテル張り批判
柳ケ瀬氏はまた、村井知事が進める土葬可能な墓地整備にも言及。「国土が狭く、水源や衛生の面から日本は火葬が99.9%を占めている。土葬を拡大する政策は現実にそぐわない」と否定的な見解を示した。そのうえで「土葬に反対する人たちを差別主義者だとレッテル張りする意図があるのではないか」と指摘した。
柳ケ瀬氏は、外国人との共生を掲げる一方で批判を封じ込めようとする姿勢に警鐘を鳴らし、「外国人に全部合わせたら日本が日本でなくなってしまう。郷に入っては郷に従えという原則を忘れてはならない」と語った。
知事選をにらんだ発言との見方
10月9日告示、26日投開票の宮城県知事選を前に、村井知事の発言は選挙を意識したものとの見方も広がる。柳ケ瀬氏は「村井氏は保守層の支持は一定程度見込めると考えており、立憲民主党の候補が出てくることで『左』の票を取り込もうとしているのではないか」と分析した。
石破茂首相が左派層からの一定の支持を背景に内閣支持率を維持している点を引き合いに出し、「村井氏も同様の手法を取ろうとしているのだろう」と指摘。だが柳ケ瀬氏は「国民を分断させるような発言は結果的に信頼を損ねるだけだ」と強調した。
柳ケ瀬氏が訴える「共生の原則」
柳ケ瀬氏は一貫して「移民や外国人は日本の文化と法を守るべき」という立場を貫いている。過度に外国人に合わせる政策は国民生活の秩序を乱し、社会の分断を招くとの警戒感を示す。今回の村井知事の発言についても「日本の立場を軽んじ、移民推進のシンボルとされかねない」と警鐘を鳴らした。
宮城県知事選では、立憲民主党県議の遊佐美由紀氏や元角田市職員の伊藤修人氏が立候補する予定で、参政党や和田政宗元参院議員も出馬を検討している。柳ケ瀬氏の批判は、こうした選挙戦の構図にも影響を与える可能性が高い。
柳ケ瀬裕文氏が警鐘「村井知事発言は日本を貶める」
柳ケ瀬氏は「差別経験を推奨する」発言を真っ向から批判し、日本社会の秩序と国民の尊厳を守る立場を改めて示した。移民政策や土葬問題をめぐり、「郷に入っては郷に従え」という原則を貫けるのかどうか、宮城県知事選は地方政治を超えて、日本の未来を映す選挙となる。