2025-06-02 コメント投稿する ▼
現役世代が悲鳴「血まみれ」発言に波紋 猪瀬氏が保険制度改革を要求、石破首相は再設計を示唆
現役世代が支えきれない制度に危機感 維新・猪瀬氏が問題提起
2025年6月2日、参議院の予算委員会において、日本維新の会の猪瀬直樹参院幹事長が登壇し、現在の健康保険制度について強い問題意識を示した。特に現役世代に過度な負担がかかっている点を批判し、「現役世代が血まみれになっている」とまで表現して、制度改革を強く訴えた。
「湿布の議連」が象徴する保険制度の歪み
猪瀬氏が取り上げたのは、湿布や風邪薬など、日常的に使われる「OTC類似薬」の保険適用の見直し問題だ。与党と維新は今年2月にその方向性で一致していたが、後の協議で進展がなく、猪瀬氏は「前向きな回答がない」と不満を示した。特に、自民党内に「湿布の議連」があることにも触れ、こうした特定の圧力団体や議員グループの意向が制度全体に影響を与えているのではないかと疑問を呈した。
これに対し石破茂首相は、「全体の利益を損なわないように慎重に取り組む」と答弁し、現時点での明確な方針には踏み込まなかった。
「保険制度は支え合い」とは名ばかり?
猪瀬氏は保険制度の構造そのものにも踏み込み、「保険とは本来、自分のリスクに備えるものだ」と述べたうえで、現行制度では現役世代が8兆円超の財源を高齢者に回している構造を批判した。「こんなことを続けていたら国が滅ぶ」との警告は、重く響いた。
石破首相も制度が「出生率の上昇と人口増加を前提に設計されていた」とし、現実との乖離を認めた上で、「社会全体でのリスク分担を踏まえた再設計が必要だ」と、方向性としては改革に前向きな姿勢を見せた。
制度改革はどこまで進むのか
社会保障制度に関する3党協議では、実務者レベルで合意文書の素案がまとまりつつあるが、猪瀬氏が焦点とした「OTC類似薬」の取り扱いについては記述が見当たらず、明確な結論には至っていない。「今後も真摯に議論を継続する」とされているが、具体的な進展を求める声は強い。
ネットの声:現場世代の怒りと疲弊
SNSでは、現役世代の負担に共感する声が続々と寄せられている。
「猪瀬さん、よく言った。もう限界なんだよ」
「湿布の議連って…冗談でしょ?国会がやることか?」
「自分たちは負担ばかりで、受けられる恩恵がない。納得いかない」
「石破さん、抽象的すぎる。具体策が見たい」
「高齢者も大事だけど、まず現役世代が倒れたら終わりだよ」
現実を見据えた制度見直しが不可欠
現在の制度が限界に近づいていることは、多くの国民が感じている。少子高齢化が進む中で、今の保険制度のままでは若い世代の生活や将来に深刻な影響が出るのは避けられない。石破首相が答弁したように「リスク分担の再設計」は必要だが、それが遅れれば遅れるほど、傷つくのは現場で働く人々である。
日本の健康保険制度が本当に支え合いの制度であるためには、現実に即した改革が一日も早く求められている。