2025-08-16 コメント投稿する ▼
九州大雨で河川氾濫 福津市の住民「毎年の被害」 仁比議員が現地調査
九州大雨で被災、河川整備の切実な要望
記録的な大雨に見舞われた福岡県福津市では、河川氾濫による浸水被害が広がり、住民から切実な改善要望が相次いでいます。日本共産党の仁比聡平参院議員は16日、畦町や内殿の被災地を訪れ、現地の状況を調査しました。同行した市議らとともに住民の声を聞き取り、国への支援策提起につなげる考えです。
内殿地区では、野菜農家の男性(48)が床上60センチまで浸水し「毎年のように被害が起きている」と訴えました。線状降水帯による豪雨の頻発で被害が拡大している現状を踏まえ、河川の整備やかさ上げブロック(パラペット)の設置を求めました。
畦町地区でも川の氾濫が起こり、車が数百メートル先まで流されるなど一帯が浸水。橋やマンホールのふたが流失し、今なお復旧されていません。住民からは「市に要望しても改善されない。転居する人も出ている」との声もあり、地域に深刻な影響を及ぼしています。
「毎年同じ場所が被害に遭うのに、整備が追いついていない」
「結局は自己防衛しかないのかと諦めに近い」
「行政の対応が遅すぎる。声を聞くだけでなく行動してほしい」
「災害で転居するしかなくなるのはあまりに理不尽」
「国として治水対策に本腰を入れるべきだ」
地域の苦境と住民の声
被害を受けた住民は、自宅や事務所が浸水し生活や仕事に大きな影響を受けています。現地を案内した造園業の男性(45)は、自宅の床下浸水に加えてガレージも水没。「罹災証明を申請し、地域で力を合わせて改善につなげたい」と語り、地域一丸で再建を目指す決意を示しました。
仁比議員は「住民の生活や生業の再建、寄せられた要求を政策に反映させる」と強調。国レベルでの治水対策や災害防止策を働きかける姿勢を示しました。
河川整備の遅れと政策課題
福津市内で繰り返される浸水被害は、河川の整備や流域治水対策の遅れを浮き彫りにしています。線状降水帯の頻発によって、従来の想定を超える雨量が当たり前となりつつある中、インフラ強化が急務です。
国や自治体が災害後に応急的な復旧に追われるだけでは、住民の安心は確保できません。事前の整備・補強を進めるためには、財源の確保と政策の優先順位づけが欠かせないでしょう。給付金や補助金に頼るだけの対症療法ではなく、抜本的な減災・防災投資こそが必要です。