2025-07-10 コメント投稿する ▼
物価高に苦しむ新潟の声を国政へ 打越さくら候補が訴え「米どころの農家にこそ耳を」
立憲民主党・打越さくら氏が新潟で訴え
7月10日、参院新潟選挙区に立候補している立憲民主党の現職、打越さくら候補が、新潟市と新発田市で街頭演説を行った。野田佳彦元首相も応援に駆けつけ、地域経済や物価高の問題に言及しながら、支持を訴えた。
この日、打越氏はまず、石破政権が国会に提出した「基礎年金3割カット法案」への反対姿勢を強調した。打越氏は「非正規雇用や女性の不安の声を直接石破総理にぶつけ、なんとか食い止めることができた。政治は生活の現場に根ざしたものでなければ」と語った。
さらに、参議院で審議入りすらしなかった「ガソリン暫定税率の廃止法案」に触れ、悔しさをにじませながら「医療・介護・福祉の現場の賃上げ、地方と中央の格差是正、中小企業支援と、まだまだやるべき仕事は山積みだ」と訴えた。
「米どころの声を聞け」 農政改革にも意欲
農業政策では、打越氏が新潟県ならではの視点を強調した。現在全国的に問題となっているコメ不足をめぐり、「農水大臣は、米どころ新潟の農家にこそまず耳を傾けるべきだ」と力を込めた。
そのうえで、「農家が誇りを持って米作りを続けていけるように、直接支払い制度や戸別所得補償制度をさらに進化させていく」と述べ、現行制度の強化を公約とした。農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻化するなか、地方の実情に寄り添う政策づくりの必要性が改めて浮き彫りになった。
「食卓の物価は33%増」 野田元首相が危機感
応援演説を行った野田佳彦元首相は、物価高の実態に言及。「消費者物価指数は3%台と言われているが、実際の生活はそのレベルではない。カレーライス1食が昨年は321円、今年は429円。食卓の物価は33%も上がっている」と語り、庶民の生活実感と政府統計の乖離に警鐘を鳴らした。
さらに、「この物価高に対抗するためには、食料品への消費税を一時的に0%にするしかない。即効性のある政策を実行すべきだ」と力説し、立憲民主党の政策への支持を呼びかけた。
物価高は大都市部だけでなく、地方でも家計を直撃している。新潟でもスーパーのチラシを見比べて少しでも安い品を探す家庭が増えており、「生活が本当に苦しい」「もう限界」という声も少なくない。
地域からの声と反応
街頭で演説を聞いた住民の中には、生活の厳しさを訴える声や、打越氏への期待の声も多く聞かれた。
「ガソリン代も食費も上がって、月末のやりくりが大変」(40代・パート)
「農家の苦労を本当に分かってくれる議員が必要だと思う」(60代・稲作農家)
「年金カットなんて、冗談じゃない。生活が破綻する」(70代・年金生活者)
「国会でちゃんと現場の声を代弁してくれるのが打越さん」(30代・介護士)
「米どころ新潟の農家をもっと誇れるようにしてほしい」(50代・米農家)
政治と暮らしの距離を縮めるために
打越さくら候補の演説には、現場の実感を持つ政治家としての姿勢が随所に感じられた。制度の改善や物価対策、そして農政改革など、国政と地域の間にある“温度差”を埋めることが政治の役割だと強調する言葉が印象的だった。
一方で、石破政権の年金削減方針や、参議院での法案棚晒しなど、「政治の無関心」や「無責任さ」に対する批判の声も街頭では聞かれた。
新潟のような地方にとって、政策の一つひとつが生活に直結する。だからこそ、地域の声を拾い上げ、国政の場で届ける候補者の存在は重要だ。今後の選挙戦で有権者がどのような判断を下すのか注目される。