2025-05-19 コメント投稿する ▼
立憲民主党議員、参院予算委で政府のコメ高騰・介護賃金・年金改革に鋭い質疑
参院予算委員会:立憲民主党議員、政府政策に鋭い指摘
2025年5月19日、参議院予算委員会で立憲民主党の打越さく良議員と森本真治議員が質疑に立ち、コメ価格高騰、介護・障害福祉従事者の賃金引上げ、年金制度改革の三つの重要課題について政府の対応を問いただした。
コメ価格高騰:消費者と生産者の負担を懸念
打越議員は、コメの価格高騰が消費者だけでなく生産者にも深刻な影響を与えていると指摘。政府が5月16日に発表した「コメの流通安定化に向けた対策パッケージ」では十分ではないとし、消費者価格を抑えると同時に、農家の収入も維持できる政策が必要だと主張した。「コメ農家は長期的に収入が減少している。価格高騰も30年前の水準にすぎない」と述べ、実質的な減反政策を見直し、生産量を増やすべきだと強調。石破総理は「所得補償は否定しないが、農業の未来を広げるために資金の使い道を再考する必要がある」と述べ、議論の継続を強調した。
介護・障害福祉従事者の賃金引上げ:法案審議の遅れを批判
続いて、介護・障害福祉従事者の賃金引上げをテーマにした打越議員は、現場の厳しい状況を強調。自民党の一部議員が賃金引上げを求める緊急集会を開催している一方で、立憲民主党が提出した「介護・障害福祉従事者処遇改善法案」は審議入りしていないと批判。石破総理は「改革は財源を伴い、時間がかかる」と述べたが、打越議員は「現場は待てない。選挙前に賃金引上げを公約に掲げるのは欺瞞だ」と強い言葉で非難した。
年金制度改革:就職氷河期世代への支援不足を指摘
年金制度についても打越議員は鋭い批判を展開。政府が進める年金法案から基礎年金の底上げが削除され、就職氷河期世代や低年金者への支援が欠如していると指摘。「将来的に基礎年金の給付水準は大幅に下がる見通しで、就職氷河期世代が低年金に苦しむことは明らかだ」と警鐘を鳴らし、立憲民主党はこの世代に配慮した修正案を提出する考えを示した。
* コメ価格高騰に対し、消費者と生産者双方を守る政策を求めた。
* 介護・障害福祉従事者の賃金引上げに関する法案審議の遅れを批判。
* 年金制度改革では、基礎年金の底上げ削除により就職氷河期世代への支援不足を指摘。
* 立憲民主党は基礎年金の底上げを含む修正案を提出予定。
参院予算委員会での質疑は、政府の政策に対する鋭い批判が相次ぎ、特に国民生活に直結する課題への対応が強く求められた。