松井一郎氏、自民は「鵺のような吸収力」 連立協定12項目の履行に警告

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松井一郎氏、自民は「鵺のような吸収力」 連立協定12項目の履行に警告

連立政権合意書の12項目の政策をどこまで進めてくれるか、慎重に見極めて付き合わないといけない」と述べました。 松井氏は「一つも実現していない」と述べており、**連立政権合意書に署名したにもかかわらず、政策の具体化が進んでいない現状に対する不満が明らかになっています。 閣外協力という形での連立参加を選択したことについて、松井氏は「それでよかった」と評価しています。

連立政権合意も「一つも実現していない」と指摘


日本維新の会の創設者で前大阪市長の松井一郎氏は、最近のインタビューで、維新が連立を組む自民党について強い懸念を表明しました。松井氏は「自民党は相手をのみ込み、絡め取る力がすごい。連立政権合意書の12項目の政策をどこまで進めてくれるか、慎重に見極めて付き合わないといけない」と述べました。 高市早苗首相の下で成立したばかりの自民・維新連立政権の先行きに対する強い警戒感が窺えます。

松井氏の指摘は、単なる外野からの批判ではありません。維新と自民の連携について、実務的で具体的な懸念を示しています。松井氏は「一つも実現していない」と述べており、連立政権合意書に署名したにもかかわらず、政策の具体化が進んでいない現状に対する不満が明らかになっています。 政策協定の実行性を問う厳しい指摘は、維新の実行主義的な体質を象徴しています。

「連立だからって政策が実現するとは限らない。自民党は昔からやっぱり約束を守らないんですよ」
「12項目のうち、今のところ何も進んでない。だからこそ見極めが必要。焦ってはいけない」
「自民に飲まれるな、というのが僕からの忠告。維新は独立性を保つことが大事」
「鵺というのは、その通り。何にでも化ける。相手をコントロールされてしまわないようにしないと」
「過去の連立相手は皆、自民に吸収されてきた。維新も同じ道をたどるのか。そこが問題です」


自民党との過去の連立「失敗例」から学ぶ


松井氏が警告する背景には、自民党との連立に関わった過去の政党や指導者たちの経験があります。松井氏は特に注目すべき事例として、昭和62年から平成8年にかけて自民と連立を組んだ新自由クラブ、社会党、新党さきがけ、自由党の合意内容の履行状況を挙げています。 松井氏によれば、これらの連立相手は「自民と政権をつくるときは前向きだが、政権の中に入ると、後ろ向きになってきたことが多々あった」とのことです。

最も象徴的な例として、松井氏は2024年6月の旧文書通信交通滞在費(旧文通費)改革問題を指摘しました。 当時の馬場伸幸維新代表と岸田文雄首相は5月末に使途公開と残金返納の改革を合意し、文書に署名しました。しかし、国会の会期終盤に自民党は「具体的な期限は記載していない」という理由で改革を先送りにしたのです。維新はこれを「約束のほご」と怒り、「うそつき内閣」と批判する事態に至りました。 この経験は、連立相手の約束が必ずしも守られないという厳しい現実を示しています。

閣外協力という形での連立参加を選択したことについて、松井氏は「それでよかった」と評価しています。松井氏は「維新が協力する条件は、12項目の政策を実行してもらうこと。(連立政権合意書に)サインはしたけれど、一つも実現していない」と述べ、政策の実現状況に基づいて協力の継続を判断する柔軟性を保持できる戦略的な位置付けをしています。

企業・団体献金問題に見える現実的な交渉


連立協議における企業・団体献金の扱いについても、松井氏は現実的な見方を示しています。維新は「完全廃止」を主張する一方、自民党は「禁止より公開」を掲げており、この溝は埋まらないとの判断です。松井氏は「衆院で自民は196議席、維新は35議席。維新が言うことを全部のめというのは交渉になりません。維新が1つ言えば、相手の2つ、3つは許容していく。そのぐらい組織の体力差がある」と述べています。

自民党国会議員だけでなく、都道府県議会や市町村議の献金については、全面的な廃止は実質的に難しいという現実認識も示しています。 松井氏は「自民は国会議員だけでなくて、都道府県議会の議員、市町村議員も圧倒的な数がいる。それぞれが政党支部を作り、中小企業や零細事業者から献金をもらってる。国会議員だけで献金をやめるなんてあり得ません。組織が存続できなくなる」と述べ、自民党の組織構造の現実を指摘しています。政治改革において、理想と現実のバランスを取ることの難しさが浮き彫りになっています。

通常国会までが維新の判断期限


松井氏は高市首相と維新の協力関係について、「その後のチェックポイントは(連立政権合意書で)約束したことを守ってくれるかどうか。12項目の政策をどこまで進めてくれるか。来年の通常国会まで高市政権の成り行きを見定める必要がある」と述べています。つまり、来年の通常国会までの約1年間が、維新が連立協力を続けるかどうかの分水嶺となる可能性があります。

松井氏は、維新の現執行部に対しても「外野の人間はいろいろ勝手に発信するけれど、あまり気にせず、本当に国民のためにぶれずにやってもらいたい」と述べ、吉村洋文代表のもとでの一致団結を呼びかけています。同時に、「自民というのは、のみ込む力はすごい。(妖怪の)鵺みたいなもんや。絡め取る力もすごい。だから、やっぱり慎重に見極めて付き合わないといけない」との警告を重ねています。 松井氏の発言は、維新が政策主義を貫きつつも、自民党の吸収力に警戒を怠らないべきことを示唆しています。

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2025-10-27 09:16:35(植村)

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