国際保健支援で問われる日本の本気度──減税と外交の両立は可能か

0 件のGood
0 件のBad

国際保健支援で問われる日本の本気度──減税と外交の両立は可能か

国際保健の推進に日本の覚悟が問われるとき


2030年までにエイズ・結核・マラリアの終息をめざす国際的な取り組みが、いま重大な岐路に立たされている。13日、参院議員会館で開かれた集会で、公明党の谷合正明参院会長は「日本が国際保健の先導役となるべきだ」と語った。背景には、アメリカの支援縮小による国際的な空白がある。

集会はアフリカ日本協議会が主催し、国際NGOや医療支援団体、研究者が多数参加。現場からの報告に交え、国際社会の対応が問われる中、日本の果たすべき役割があらためて浮き彫りとなった。

アメリカの支援縮小で広がる懸念


谷合氏が名指しで批判したのは、トランプ政権下でのUSAID(アメリカ国際開発局)による資金拠出の凍結だ。これにより、エイズ・結核・マラリアといった三大感染症に対する国際支援が大きく減速。現場では医薬品の供給不足や人員の削減が相次ぎ、アフリカ諸国を中心に深刻な影響が出ている。

「アメリカが後退している今、日本が本気を見せる時じゃないか」
「外交は金だけじゃない。日本には真の支援をする覚悟が問われている」

こうした声がSNSでも多く見られた。単なる人道支援にとどまらず、外交上の信頼構築の面でも、支援継続は極めて重要な意味を持つ。

「人間の安全保障」を掲げた日本の立場


谷合氏は「人間の安全保障という考え方が今ほど求められている時代はない」と述べた。感染症は単に医療の問題にとどまらず、国家の安定、社会の持続性、人々の暮らしの根幹に関わる。「国際協調や多国間主義が脅かされている」中、日本が支援の柱として機能することが世界からも期待されている。

しかし、そこで気になるのは、支援が一方的な「配り物」になっていないかということだ。ODA(政府開発援助)をはじめ、日本は長年にわたり膨大な資金を投入してきたが、成果が見えにくいケースも少なくない。

「ODAって結局は票集めと企業支援でしょ。減税して国内に回してほしい」
「支援はいいけど、その裏で何が起きているのかちゃんと検証すべき」

といった疑問の声も根強い。真に必要なのは、持続可能で透明性のある支援体制の構築だ。

減税と外交のバランスが求められる


感染症対策の支援は否定されるべきものではない。だが同時に、国内の経済負担に苦しむ国民が存在することも忘れてはならない。給付金や補助金でのバラマキに終始するのではなく、減税というかたちで国内経済を底上げしつつ、国際貢献とバランスを取るのが、本来あるべき政策の姿だ。

政府が掲げる「人への投資」を本当に実現するのであれば、まずは国民の可処分所得を高め、安定した経済基盤を築くことが先決だ。そうしてこそ、国際的な支援にも説得力が生まれる。

「給付より減税が先。日本国民の体力がなければ海外支援なんて続かない」
「感染症対策は当然だけど、まず自国経済を立て直してからやってくれ」

谷合氏の発言が示すように、日本は国際保健のリーダーシップをとる立場にある。しかしその責任を果たすには、外交だけでなく、内政においても筋の通った政策を示すことが欠かせない。

信頼される国際貢献のために必要なこと


感染症との戦いに終わりは見えない。それでも支援を止めることはできない。だがその前提として、日本政府は国民に対し「どこに、なぜ、どれだけの税金を使うのか」を丁寧に説明する必要がある。

また、外部支援と国内政策の切り分けではなく、「自国を強くしてから国際支援」という流れをしっかりと構築すべきだ。国の体力が尽きれば、支援の継続は不可能になる。

政治家の「良いことを言った」で終わらせてはならない。実行と説明、そして国内外への責任を果たしてこそ、真のリーダーシップが問われる。

「本当に国際貢献したいなら、まず国内を立て直せ」
「日本の支援は中身と実効性を見直すべき時期にきている」

日本が世界で信頼されるパートナーとして存在感を保ち続けるためには、今こそ地に足のついた政策転換が求められている。

コメント投稿する

2025-06-16 15:27:22(藤田)

0 件のGood
0 件のBad

上記の谷合正明の活動をどう思いますか?

コメント投稿

コメントを投稿することができます。管理者の確認後公開されます。誹謗中傷・公序良俗に反する投稿は削除されます。

※サイト運営スタッフにより内容が確認後公開されます。24時間以内に確認されます。

関連する活動報告

GOOD/BAD評価

今週GOOD評価の多かった活動

今週BAD評価の多かった活動

人気のある活動報告

7日間でコメント投稿数が多かった活動報告

関連書籍

人道の国・日本を目指して: 難民に寄り添い17年

人道の国・日本を目指して: 難民に寄り添い17年

谷合正明

新着記事

検索

政治家の名前検索、公約の検索が行えます。

ランキング

政治家や公約の各種ランキングを見ることができます。

ランダム評価

公約・政策がランダム表示され評価することができます。

選挙情報

今からの選挙・過去の選挙結果などが確認できます。

アンケート

当サイトで行っているアンケート・投票にご協力ください。

「先生の通信簿」は、議員や首長など政治家の公約・政策を「みんなで」まとめるサイトです。また、公約・政策に対しては、進捗度・達成度などを含めたご意見・評価を投稿することができます。

政治家や議員の方は、公約・政策を登録し有権者にアピールすることができます。また、日頃の活動報告も登録することができます。

選挙の際に各政治家の公約達成度や実行力など参考になれば幸いです。

※この情報は当サイトのユーザーによって書き込まれた内容になります。正確で詳しい情報は各政治家・政党のサイトなどでご確認ください。

X (Twitter)

標準偏差:20.2