2025-02-12 コメント投稿する ▼
ウクライナ支援で宮島前大使が講演 日本の地雷除去支援に期待
ポーランドのウクライナ支援と世論の変化
宮島氏は、ウクライナ支援で隣国ポーランドが大きな役割を果たしてきたと述べた。しかし、最近の世論調査では、ウクライナへの軍事支援に反対する人の割合が増加しており、特に若年層でウクライナ人に対する否定的な感情が強まっていることが明らかになっている。
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法の支配に基づく国際秩序の堅持
宮島氏は、ロシアの行いは、国連憲章や国際秩序に対するあからさまな挑戦であると指摘。自由で開かれた法の支配に基づく国際秩序を追求する考え方を、今後も堅持すべきだと訴えた。
日本の地雷除去支援への期待
ウクライナへの支援に関して、宮島氏は「停戦になれば、いよいよ日本の出番だ」と述べ、日本による地雷除去支援に期待を寄せた。ウクライナは、2022年のロシアによる侵攻以降、推定で国土の4分の1が地雷に汚染されており、日本は世界の地雷対策をリードする国の1つとして、ウクライナの地雷除去能力の強化に貢献している。
具体的には、国連開発計画(UNDP)と日本政府の協力により、ウクライナ国家緊急事態庁(SESU)に対して、最新の特殊車両や地雷探知機、防護具などが提供されている。これらの支援は、ウクライナ領土から爆発物を除去する際に、地雷除去作業員を保護し、作業の効率化を図ることを目的としている。
宮島氏は、国際秩序の維持には、米国や中国をはじめ、政党間を含めたさまざまな対話の窓口が必要だと力説した。また、ウクライナへの支援において、日本の地雷除去支援が重要な役割を果たすと述べ、今後の日本の積極的な関与に期待を示した。