2026-03-04 コメント投稿する ▼
共産系団体、外国人不法就労対策の撤回要求「密告者になれと言っている」 茨城知事に要請
同団体は、条例案の提出中止と、情報提供者への報奨金制度の撤回を求め、茨城県知事に要請を行いました。 さらに、不法就労に関する情報を県に提供した協力者に対し、報奨金を支払う制度の導入を計画しており、2026年度からの実施を目指しています。 田中氏は、この制度についても、「撤回を強く求めた」ことを明らかにしました。
不法就労対策強化の狙いと条例骨子案
近年、全国的に増加傾向にある外国人による不法就労問題。茨城県もこの問題に危機感を持ち、対策強化に乗り出しました。その一環として、県は外国人不法就労の防止を目的とした条例の骨子案を策定し、現在、県民からの意見を募るパブリックコメント手続きを進めています。この骨子案の大きな特徴は、県民に対して「不法就労活動の防止に積極的に努める」という責務を課している点です。さらに、不法就労に関する情報を県に提供した協力者に対し、報奨金を支払う制度の導入を計画しており、2026年度からの実施を目指しています。県としては、市民参加による情報収集を通じて、不法就労の早期発見・防止に繋げたい考えとみられます。
「密告社会」への懸念と人権侵害の可能性
しかし、この条例制定の動きに対し、共産党系の政治団体「いのち輝くいばらきの会」などは強く反発しています。同会の田中重博筆頭理事は、県庁で記者会見を開き、条例骨子案の県民の責務規定について、「これは実質的に、市民に『密告者』になることを求めているに等しい」と厳しく批判しました。田中氏は、このような規定は、市民同士の相互不信を煽り、監視社会化を進める危険性があると指摘。さらに、「人権と民主主義の根幹に関わる重大な問題だ」と述べ、行政が市民に監視・通報を促すこと自体が、基本的人権や民主主義の原則に反するという見解を示しました。
報奨金制度への疑問と根本原因の指摘
また、団体側が特に問題視しているのが、情報提供者への報奨金制度です。田中氏は、この制度についても、「撤回を強く求めた」ことを明らかにしました。同氏によれば、報奨金制度は、「外国人を監視の対象として、通報を金銭で促すものであり、人権侵害を行政自らが奨励する結果になりかねない」との懸念が示されました。不法就労問題は、単純な個人の意思だけでなく、経済的な困窮、在留資格制度の複雑さ、あるいは雇用する側の意図など、「多様で複雑な背景や実態が存在する」と田中氏は指摘。そのため、県は報奨金制度のような対症療法に走るのではなく、まず、「不法就労が発生する根本的な原因や、現場の実態について、しっかりと調査を行うべきだ」と、問題の根源に立ち返った対策を求めています。
パブリックコメントと今後の議論の焦点
現在、茨城県は条例骨子案についてパブリックコメントを実施しており、広く県民の声を聞くプロセスを進めています。報奨金制度の導入は2026年度に予定されているため、今後、この条例案が県議会などでどのように議論され、修正されていくのか、その動向が注目されます。地域社会の安全や秩序維持という行政の責務と、個人の尊厳やプライバシー、そして自由な社会のあり方といった、普遍的な価値観との間で、茨城県がどのような着地点を見出すのか。今回の要請は、その議論の重要性を改めて浮き彫りにしました。
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