2025-07-14 コメント投稿する ▼
金で票を買う政治にNOを 倉林明子氏に“党派を超えた支持”が広がる京都からの変化
倉林明子氏に「党派を超えた支持を」
京都で市民の声が広がる 山添拓氏「金で票を買う政治に終止符を」
比例と選挙区の“二重の勝利”めざす訴え
参議院選挙が迫る中、日本共産党の山添拓政策委員長は7月14日、京都市伏見区で演説を行い、比例での共産党の躍進と、京都選挙区での倉林明子候補の3選を訴えた。演説には倉林氏自身も登壇し、現職の自民党候補が推進してきた北陸新幹線延伸計画に「はっきり決着をつけるチャンス」と力を込めた。
山添氏は「これまで培ってきた多くのつながりを生かしきって、比例の大波に乗せ、党派を超えて“だから私は倉林さん”という輪を広げてほしい」と呼びかけた。この言葉は、特定の政党支持者に限らず、地域の市民の中にある“信頼”を軸にした選択肢として倉林氏を捉える動きを後押ししている。
演説会には西山のぶひで比例候補も参加し、「自民党政治を変えなければという願いが、今あちこちからあふれ出ている」と述べ、比例票の支援を訴えた。
金で票を買う政治にNOを
演説の中で山添氏は、選挙のたびに与党が現金給付を持ち出す姿勢を厳しく批判。「まともな経済政策を立てる意思も能力も、もはやない」と断じた。実際、選挙のたびに繰り返されるバラマキ型の給付金は、表面的な人気取りに終始し、物価高・実質賃金低下に苦しむ国民の根本的な生活不安に寄与していない。
日本共産党は、大企業優遇税制の是正と消費税の減税を掲げ、「本当に必要な人々に届く支援」を掲げている。山添氏は「減税こそが即効性ある経済対策。給付金頼みの政権にはもう任せられない」と訴え、具体的政策を挙げての支持拡大を図った。
ネット上でも、こうした“金で票を買う政治”への反感は根強い。
「どうせ選挙近いから配るんでしょ?見え透いてる」
「給付金もらっても、そのあと消費税で吸い上げる。何の意味もない」
「政策で勝負しない与党に未来はない」
「現金バラまいても何も変わらない。選挙のたびにこれ?」
「減税の方がありがたい。生活の基本に関わる話」
このような市民の声は、与党が繰り返してきた場当たり的な対応の限界を突きつけている。
北陸新幹線問題が京都選挙区の争点に
倉林氏は、北陸新幹線の京都延伸計画について「計画の首謀者は現職の自民党候補だ」と名指しし、「京都にとって本当に必要なインフラか、問う時が来ている」と強調した。新幹線延伸には多額の予算が伴い、環境・住環境・財政への影響も指摘されている中、「計画の白紙撤回」を争点として前面に掲げている。
「立場の違いを超えて、新幹線中止の声をかき集めて勝とう」という倉林氏の訴えは、単なる反対運動ではなく、地域主権と民主的合意形成の再確認という意味でも大きな意義を持つ。
参院選をめぐる争点は、こうしたインフラ計画の是非からも、地方の未来像と財政の優先順位を問い直すものとなりつつある。
「社会保障削減を止める」京都からのメッセージ
演説ではまた、山添氏が医療費削減を柱とした社会保障削減政策に厳しく反対した。自民・公明・維新の3党に加え、国民民主党や参政党も賛成しているこの動きに対し、「どんなときにでも命と健康を守るのが政治の役割。削減路線は終わりにしなければならない」と訴えた。
財政再建の名の下に進められてきた医療・介護・福祉の切り捨て政策は、地域の高齢者や弱者を直撃している。その声に応えようとする姿勢は、従来の「政党対決」とは異なる軸で、有権者の共感を呼んでいる。
演説会の場でも、「与党政治に対する怒りとあきらめ」が渦巻くような雰囲気があったという。
「政治が冷たい。弱い人がどんどん切り捨てられてる」
「福祉も医療も削って、何に金使ってるの?」
「もう限界。このままだと地方から壊れていく」
「子どもも高齢者も守れない国って、何なの?」
「京都から変えていきたい。このままじゃダメ」
政治を“生活”の側から取り戻す選挙へ
与党によるバラマキ政治、インフラ優先の古い政治観、そして社会保障の切り捨て。これらすべてに対する“反対票”が、京都で倉林氏を中心に結集しようとしている。
今回の選挙は単なる政党の勝ち負けではない。「誰の声を政治が拾うのか」を改めて問う、生活の再建をかけた一戦だ。市民の信頼に根差し、党派を超えて集う支持の広がりは、今の政治に対する最も静かで、そして力強い抗議の表現である。