2025-03-25 コメント: 1件 ▼
児童虐待相談件数が過去最悪に、三原こども相「体制強化が重要」
■ 児童虐待相談件数、過去最悪の水準に
三原じゅん子こども政策相は、2023年度の全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数が22万5509件に達し、前年度比で1万666件増加したと報告した。これは過去最悪の水準であり、三原氏はこの増加を「非常に重く受け止めている」と述べた。
■ 増加の背景にある社会的要因
増加の原因として、三原氏は「核家族化や地域関係の希薄化によって、孤立した状況で子育ての困難に向き合わざるを得ない家庭が多くなってきていること」などを挙げた。これらの社会的要因が、児童虐待の増加に寄与していると指摘されている。
■ 児童相談所の体制強化と職員支援
児童虐待に対応するため、三原氏は「まず児童相談所における体制の強化が重要だ」と強調した。具体的には、こども家庭庁で児童福祉士の増員を図るとともに、児童相談所職員の定着支援のため、メンタルヘルスケアなどの取り組みを促進する方針を示した。
■ 心理的虐待への対応と法改正の推進
近年、心理的虐待の相談対応が増加していることについて、三原氏は「子どもの目の前で配偶者に暴力を振るう、暴言を吐くことは、心理的虐待となり、子供を深く傷つける行為であり、決して許されるものではありません」と述べた。家庭や子育てに関する悩みがある場合は、近くのこども家庭センターや児童相談所に相談するよう呼びかけた。さらに、児童虐待を受けた児童への対応強化などを盛り込んだ児童福祉法等の改正法案について、「法案の早期成立を目指す」と強調した。
- 2023年度の児童虐待相談件数は22万5509件で、前年度比1万666件増加し、過去最悪の水準。
- 増加の背景には、核家族化や地域関係の希薄化による子育ての孤立がある。
- 児童相談所の体制強化や職員のメンタルヘルスケアが重要とされ、こども家庭庁では児童福祉士の増員や職員支援を推進。
- 心理的虐待への対応強化と、児童福祉法等の改正法案の早期成立が目指されている。