2025-05-31 コメント投稿する ▼
墨田区都議選が大混戦!子育て支援とパワハラ疑惑が争点に―伊藤大気氏の挑戦に注目
墨田区都議選、混戦模様 伊藤大気氏が“暮らし優先”の都政を掲げ再挑戦
7月に実施される東京都議会議員選挙で、墨田区(定数3)は与野党入り乱れる激戦区として注目を集めている。特に3度目の挑戦となる日本共産党の伊藤大気氏(46)は、「住民の命と暮らしを守る都政の実現」を掲げ、区内を奔走している。
墨田の現実と訴えられる声
墨田区は、中小企業や自営業者が多くを占め、現在の物価上昇や円安の影響を強く受けている。伊藤氏は「事業所の廃業や経済的に苦しむ家庭が後を絶たない」と指摘。消費税増税やインボイス制度など、国の政策が市民生活を圧迫しているとも述べ、政治のあり方を根本から見直す必要があると主張している。
“くらしレスキュー”を前面に
伊藤氏は、生活支援策として「くらしレスキュー」というスローガンを掲げ、教育や福祉の充実に重点を置く。特に注目されているのが、子どもの交通費を18歳まで半額にする提案だ。区内で聞き取った学生の声をきっかけに具体化された政策であり、「現場の声を都政に反映させる政治」を実践する姿勢がうかがえる。
また、学校給食の無償化、教育費負担の軽減など、子育て世代の支援にも力を入れている。
32年ぶりの都議獲得をめざして
墨田区では共産党の都議が長らく不在で、伊藤氏がその「空白」を埋めようと再び立ち上がった。地域で活動する中で、生活保護の申請同行や労働相談など、区民の声を政治につなぐ“懸け橋”的存在として支持を広げてきた。
街頭演説では、若者グループ「大気班。」による音楽パフォーマンスも交え、若い世代への浸透を図るなど、従来の選挙スタイルにとどまらない試みも展開している。
対立候補と争点
対するのは、現職の都民ファーストと公明党の2人、新人の自民党候補、そして石丸伸二氏が率いる「再生の道」からも新人が出馬予定。なかでも自民党の新人候補には、区議時代の職員へのパワハラ疑惑がくすぶる。区議会で調査を求める動きもあったが、自民・公明・都民ファーストが反対し調査は行われなかった。この対応が「隠蔽体質ではないか」との批判を呼んでいる。
SNSでも関心高まる
都議選に向け、SNSではさまざまな意見が飛び交っている。
「子どもの交通費半額はリアルに助かる。共感しかない」
「パワハラ疑惑の候補を立てる政党の感覚が分からない」
「現職は実績あるけど、新しい風も必要」
「伊藤さん、演説も内容もしっかりしてて信頼できそう」
「再生の道の候補って何者?まだ情報少ない」
有権者の関心は高く、候補者の過去の行動や政策内容を吟味する動きが強まっている。特に暮らしに直結するテーマが争点となっている今回の選挙では、“具体的な提案力”が勝敗の鍵を握る。
墨田区の都議選は、自民・公明・都ファといった与党系現職陣営に対し、伊藤大気氏や石丸新党の新人が挑む構図となっている。伊藤氏は、地域に根ざした政策と実績、そして“生活者目線”を武器に最後の1議席を狙っており、情勢は予断を許さない。