2025-06-13 コメント投稿する ▼
中谷元防衛相、中国の「偵察主張」に強く反論 海自機への異常接近は正当な警戒活動と強調
海自機への異常接近、中国は「日本側に非」主張
太平洋上空で発生した中国軍戦闘機による海上自衛隊P3C哨戒機への異常接近について、中国外務省が「日本側が偵察行為を行っていた」と主張している件に対し、中谷元防衛相が13日の記者会見で強く反論した。
「中国側の発言は受け入れられず、日本の立場は中国側にもしかるべく申し入れをしている」と語り、あくまでも日本側の行動は国際法に則った警戒監視活動であり、「挑発」や「偵察」といった中国の主張は事実無根であるとした。
中国側は、日本のP3C哨戒機が中国の空母「山東」周辺を監視していた行為を「挑発」と位置づけ、日本側に責任転嫁を図っているが、中谷氏はこれを断固否定し、「国際社会が見ている中で、一方的な情報操作は通用しない」と指摘した。
防衛省は11日夜に公表、中谷氏「公表時期は適切」
問題の異常接近は今月7日と8日に発生していたが、防衛省が公表に踏み切ったのは11日夜だった。発表の遅れを指摘する声に対し、中谷氏は「隊員からの聞き取りやデータの精査が必要だった。公表時期は適切だったと考えている」と説明した。
また、自衛隊が収集した飛行記録や映像データをもとに、危険飛行の事実を確認したうえで公表に踏み切った経緯があるとし、いたずらに事態を煽ることなく、事実に基づいた冷静な対応が求められていたとも述べた。
抑止力の維持と毅然とした外交対応が求められる
今回の接近飛行は、海自機の約45メートルにまで接近したうえ、900メートル前方を横切るという極めて危険な行動だった。防衛省の吉田統幕長も「偶発的衝突を誘発する恐れがある」として深刻な懸念を示しており、日本政府としても中国側の行動を「故意」と認識している。
中国は空母艦載機の運用範囲を拡大し、太平洋への影響力を高める動きを強めている。こうした中、日本側が警戒監視を続けるのは当然の防衛措置であり、それを「挑発」と決めつけるのは、むしろ中国側の論理の押し付けと言える。
中谷氏の発言は、外交上のやり取りにおいても、日本が一方的に譲歩しないという明確な姿勢を示したものだ。今後も中国による示威行動は続く可能性があるが、抑止力の維持と冷静かつ毅然とした対応がますます求められる局面に入っている。
ネット上の反応
自衛隊が監視してるのは当然でしょ。中国の言い分は筋違い。
なんで日本が悪いことしたかのように言われなきゃならないんだ。
中谷さんの反論、よく言ってくれた。政府もこの姿勢を貫いてほしい。
海保の時と同じ。中国はいつも逆ギレで責任を転嫁してくる。
こういうときにちゃんと抗議しないと、次はもっとエスカレートする。