2025-06-10 コメント投稿する ▼
沖縄・八重瀬町で米製不発弾処理を6月11日に実施 町道は一時通行規制へ
沖縄・八重瀬町で不発弾処理 6月11日午前10時より現場対応
沖縄県八重瀬町具志頭の土地改良区内で発見された米国製の不発弾について、6月11日午前10時より現場での処理作業が行われる。対象となるのは旧米軍が使用したとみられる「5インチ艦砲弾」1発で、陸上自衛隊の不発弾処理隊が作業にあたる。
不発弾は5月7日、地元農家が重機による耕作作業中に掘り出したもので、発見直後から現場は一時的に立入禁止となっていた。今回、爆発の危険性は低いと判断されたが、安全を最優先にし、処理に万全を期す方針となった。
交通規制と避難措置 具志頭地区は対策本部設置
今回の不発弾処理では、避難半径が25.5メートルと比較的狭いため、避難対象となる住民はいないとされている。ただし、作業中は周囲の町道の一部を午前10時から正午ごろまで通行規制とする見通しで、近隣住民や通行者には注意が呼びかけられている。
八重瀬町は対応のため、具志頭公民館内に「不発弾処理対策本部」を設置。当日は自衛隊・警察・町職員などが現場に集結し、安全管理と交通誘導にあたる。
「沖縄では今も不発弾が出てくるんだね…」
「現地の人たち、本当にお疲れさまです」
「交通規制のお知らせ、ちゃんと広報してほしい」
「町の対応が早くて安心した」
「こういう作業はもっと広く知られるべき」
今回の不発弾は、戦後70年以上が経過した今もなお沖縄県内で日常的に発見され続けている米軍遺物の一つ。戦中・戦後に投下された砲弾や爆弾が、住宅地や農地、工事現場などから断続的に見つかっており、自衛隊による年間処理件数は沖縄だけで1,000件を超える。
生活と隣り合わせの「見えない戦後」
沖縄ではいまなお「戦後処理」が終わっていない地域が数多く存在する。今回のように農地から不発弾が発見されるケースも多く、農家や工事業者の中には常に「爆発のリスク」を念頭に作業を進めている現場もある。
町道の交通規制は最小限にとどめられる見通しだが、町側は「現場付近を通行予定の方は、時間帯をずらすなどの協力をお願いしたい」としている。安全が確認され次第、正午ごろをめどに通行再開が予定されている。
自衛隊・警察・消防を中心とする関係機関は、事前に綿密な打ち合わせと下見を済ませており、天候や地盤に問題がなければ予定通り処理が終了する見込みだ。
不発弾処理への理解と協力を
爆発物処理は、日々の暮らしの裏側で命がけで行われている極めて重要な任務である。住民や通行者にとっては日常に突如現れる“非日常”であり、交通規制などの一時的不便を伴うが、それは安全確保のために必要不可欠な措置だ。
八重瀬町や自衛隊は、こうした処理作業に関して事前周知や広報活動を行いながら、住民の理解と協力を得て進めている。万が一の事態を防ぎ、地域の安全を守るための努力が、目に見えないところで今も続いている。