2025-06-06 コメント投稿する ▼
空自T-4練習機、愛知県での墜落事故受け緊急点検完了 来週にも飛行再開へ
空自T-4練習機、来週にも飛行再開へ 愛知県での墜落事故を受け全機緊急点検完了
防衛省は、愛知県犬山市で起きたT-4練習機の墜落事故を受けて運用を見合わせていた航空自衛隊のT-4について、来週にも飛行を再開する方針を固めた。事故発生後、空自が保有する197機全てに対して実施された緊急点検が完了し、安全確認が取れたことが理由とされる。
墜落した機体は、通常の事故調査に必要とされるフライトレコーダー(飛行記録装置)を搭載していなかった。このため事故原因の特定は難航する可能性が高く、事故後の再発防止策の立案にも影響が出るとみられている。
T-4は、戦闘機パイロットの養成過程で主に使われる中等練習機であり、新人隊員が最初に操縦訓練を受ける重要な機体でもある。今回の事故により飛行が長期停止となれば、教育訓練全体の遅延が懸念されていた。
防衛省関係者によれば、事故機体以外のT-4についても整備・点検を迅速に進め、エンジンや燃料系統、操縦装置などに異常がないことを確認したとされる。飛行再開の具体的な日程は今後最終的な調整を経て決定される見込みだ。
ただ、機体に記録装置が存在しなかった点については、省内でも「今後の装備運用の在り方として課題」との認識が強まりつつある。今後、T-4にフライトデータの記録装置を順次装着する方向での検討も始まっている。
墜落事故は、安全神話に支えられていた航空自衛隊の訓練機運用に改めてリスクを突きつけた格好となった。防衛省は今後、機体の整備体制や安全教育の再点検を実施し、再発防止策の強化に努める方針だ。
ネットユーザーの反応
「フライトレコーダーがないのはさすがにおかしい」
「事故後の対応は早かったが、原因が分からないまま再開するのは不安」
「訓練機でも記録装置は義務にしてほしい」
「T-4は旧式とはいえ、パイロット育成には欠かせない」
「再発防止策の具体性が見えるまで不信感は拭えない」
今回の事故と対応は、防衛省の安全管理体制に対する世論の注目を集めている。今後の透明性ある情報開示と、実効性のある再発防止策が求められる。