2025-06-01 コメント投稿する ▼
日豪防衛協力が加速 中谷防衛相「もがみ型」導入を強く要請 最終候補は日独一騎打ち
日豪防衛連携が新たな段階へ 中谷防衛相が“もがみ型”売り込み
オーストラリア海軍が進める次期主力フリゲートの選定において、日本の「もがみ型護衛艦」が有力候補として残っている。6月1日、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)に合わせて、中谷防衛大臣はオーストラリアのマールズ副首相兼国防相と会談し、日本の艦艇導入を強く訴えた。
中谷氏は会談の中で、日本のもがみ型の優れた性能と、オーストラリア海軍との連携がもたらす戦略的意義を丁寧に説明。「同じ装備体系を持てば、相互運用性が格段に向上し、両国の防衛協力はより強固なものになる」と語った。さらに、維持整備の効率化や共同訓練の容易化といった現場ベースの利点にも触れ、導入メリットを強調した。
日本の“もがみ型”が最終候補に残る
オーストラリアでは現在、老朽化したアンザック級の後継となる新型汎用フリゲートの導入計画「SEA 3000」が進行中。総額1兆円規模といわれるこの大型防衛プロジェクトでは、日本の「もがみ型」とドイツの「MEKO A-210」が最終選考に残っている。年内にも最終決定が下される見通しだ。
もがみ型は、ステルス性に優れた設計と高い航行性能を兼ね備え、すでに自衛隊でも複数隻が配備されている。日本側はこの実績を武器に、性能向上型の導入を提案しており、今回の中谷氏の働きかけもその一環だ。
“のしろ”派遣で現場力をアピール
もがみ型の魅力を実際に体感してもらうため、日本は海上自衛隊の護衛艦「のしろ」をオーストラリアに派遣。現地海軍との共同訓練を通じて、装備の実力を直接示した。関係者によると、この訓練では航行性能、通信連携、ミッション遂行能力などが高く評価されたという。
中谷氏は「装備だけでなく、共同訓練や情報共有の基盤まで含めて、両国で一体運用することが今後の地域安全保障には不可欠だ」と述べており、日本としては装備の提供にとどまらない包括的な協力を視野に入れている。
過去の反省を活かした“官民一体”戦略
かつてオーストラリアの次期潜水艦計画で、日本は「そうりゅう型」を提案するも、フランス企業に敗れた苦い経験がある。その反省を踏まえ、今回は防衛省と民間企業が一体となり、政治・経済・運用の各面から提案の厚みを増している。
調達先決定は年末までに行われる予定で、日本は最後まで積極的に提案活動を展開するとみられる。
* 中谷防衛相が「もがみ型」の採用をオーストラリアに直接要請
* 「もがみ型」とドイツの「MEKO A-210」が最終候補
* 自衛隊の「のしろ」が現地で性能を実証
* 日本政府は過去の教訓を活かし、官民一体で提案中
「日本の防衛産業がオーストラリアと連携すれば、インド太平洋の安定に貢献できる」
「アメリカとも連携可能な艦艇を選ぶなら“もがみ型”が最適だと思う」
「ドイツ製も悪くないが、日本の信頼性は高い」
「戦略的パートナーとして、日豪の協力は自然な流れ」
「やっと日本が輸出競争で巻き返しを狙えるチャンスが来た」