川崎重工が艦載型レーザー兵器を初公開 日本の対ドローン防衛が新段階へ

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川崎重工が艦載型レーザー兵器を初公開 日本の対ドローン防衛が新段階へ

川崎重工、艦載型レーザー兵器を初披露 対ドローン防衛の切り札へ


千葉県の幕張メッセで開催された防衛装備品展示会「DSEI Japan 2025」において、川崎重工業が新たな艦載型高出力レーザー兵器のコンセプトを初公開した。このレーザー兵器は、海上自衛隊の最新型イージス艦やもがみ型護衛艦への搭載を想定したもので、高速で接近する無人航空機(ドローン)をレーザーで無力化する技術を中心に据えている。

展示ブースでは、100キロワット級の高出力レーザーが艦上からドローンを正確に迎撃する映像も公開され、来場者の注目を集めた。担当者によると、この装置はすでに陸上配備型として試験段階にあり、完成には今後数年を要する見込み。防衛装備庁による正式な開発事業への参画にも意欲を示しているという。

防衛省、レーザー・マイクロ波兵器に積極投資


防衛省もこの分野に積極的で、2025年度の予算には艦載型レーザーの研究費として183億円が計上された。予算説明では「海上の特殊な環境下でも多数飛来する無人機に対応可能な新型兵器」として、同装置の研究を加速させると明記されている。

このほかにも、車両搭載型レーザーには34億円、高出力マイクロ波(HPM)兵器の研究費には8億円が投入される。マイクロ波についてはNECが研究を進めており、広範囲のドローンを一度に無力化できる「群れ対処技術」としての活用が期待されている。

次世代護衛艦にレーザー兵器搭載へ


新たに建造中のイージス・システム搭載艦2隻には、2032年以降に高出力レーザーが装備される予定だ。三菱重工業とジャパンマリンユナイテッド(JMU)がそれぞれ1番艦・2番艦を担当し、2027年度と2028年度の就役を目指して建造が進められている。

さらに、引退が近づく「こんごう型」イージス艦の後継として構想中の「DDGX」には、艦橋と後部に計3基のレーザー装置が搭載される案が示された。JMUの展示によると、通常の汎用護衛艦サイズのモデルでも艦橋上部に1基のレーザー装置が設置されており、今後の艦艇設計における標準装備となる可能性が高い。

中国無人機の飛来急増、日本の対応急務


こうした動きの背景には、中国軍の無人機の活動が急速に拡大している現状がある。統合幕僚監部によれば、2024年度に航空自衛隊が中国の無人機に対して緊急発進(スクランブル)を実施した件数は過去最多の23回、確認された無人機は30機にのぼる。

これは、2013年に尖閣諸島周辺で初めて中国の無人機に対してスクランブルが行われて以来の最多記録であり、従来の10年分に匹敵する頻度である。無人機は小型化・低価格化が進んでおり、今後さらに多様な脅威として飛来することが予想される。そうした中で、従来の迎撃ミサイルでは対応が難しい“量”の攻撃に対抗するには、レーザーやマイクロ波のような新技術の実用化が不可欠となっている。

ネットユーザーの声


SNSではこのニュースを受け、多くの関心が集まっている。

「ようやく日本もレーザー兵器を持つ時代に入ったか。必要な備えだと思う」
「ミサイルと違ってコストが安く、弾切れもない。これは革命的」
「実用化は歓迎だけど、悪天候や海上の揺れにどれくらい耐えられるのかが気になる」
「中国の無人機が増えてるんだから当然の流れだ。むしろ遅いくらい」
「マイクロ波も進めてるのか。まさにSFが現実になってる」



* 川崎重工が100キロワット級レーザー兵器の艦載型を初披露
* 防衛省はレーザー・マイクロ波兵器の研究費として計225億円を投じる
* イージス・システム搭載艦や新型護衛艦に順次配備予定
* 中国の無人機飛来が過去最多を記録、対抗手段の整備が急務

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2025-05-24 17:09:09(うみ)

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