2025-08-10 コメント投稿する ▼
三重・津市で山添拓氏らが市民と語る 減税や政治のゆがみ是正に共感広がる
生活と政治の「モヤモヤ」共有 三重で山添拓氏らが対話集会
三重県津市で10日、日本共産党三重県委員会が主催する市民対話イベント「フラットーク」が開かれた。生活や政治に対する率直な思いや疑問を共有し合う場として、山添拓参院議員(党政策委員長)や吉田紋華県議、若い世代の参加者らが顔を合わせた。消費税の負担感や最低賃金の水準、高学費、年金制度の不安など、幅広いテーマが自由に語られた。
イベントでは冒頭、山添氏と吉田氏によるミニ対談が行われ、直近の参院選の結果や今後の政治の課題にも触れられた。吉田氏が「社会を変えられる展望をどのように国民に伝えるべきか」と投げかけると、山添氏は現状への危機感をあらわにした。
政治の分断とゆがみを指摘
山添氏は、生活の苦しさの原因を「高齢者」や「外国人」といった特定の層に押し付け、事実に基づかない対立を煽る風潮が政治の中で広がっていると警鐘を鳴らした。その上で「本当の原因は大企業優遇とアメリカ言いなりという自民党政治の二つのゆがみにある」と断じた。
さらに「このゆがみを正し、自民党政治を終わらせることができれば、賃金を上げ、消費税を下げることも可能だ。税金の使い方を変えることは、政治の発想を変えることだ」と強調した。この発言に対し、会場からはうなずきや賛同の声が上がった。
「確かに減税の方が経済への即効性はある」
「消費税が下がれば地方経済も回る」
「大企業ばかり優遇する政治は変えなきゃいけない」
多様な声が交わされたグループトーク
後半は少人数のグループに分かれ、生活や社会に関するテーマで意見交換が行われた。「外国人差別の問題について学ぶ機会がもっと欲しい」という意見や、「最低賃金が生活の実態に追いついていない」という声が相次いだ。
また、税制改革に関しても、「補助金や給付金の一時的な支給ではなく、恒久的な減税こそ必要だ」という意見が目立った。中には「減税は財源探しではなく、国の支出構造そのものを見直すことから始めるべきだ」という具体的な提案もあった。
「給付金は一時しのぎ、減税は持続的な対策」
「財源論ばかりで本質が見えていない」
若者も政治を語る勇気
京都からお盆の帰省で地元に戻っていた27歳の男性は、参加の理由を「普段は政治の話を避けがちだが、生活の中で感じる不安や疑問は確かにある」と語った。山添氏の「政治に関心がないように見える人でも、おかしさや暮らしの苦しさは感じている」という言葉に共感し、「家族や友人とも政治の話をしてみたい」と決意を述べた。
今回の集まりは、党派や立場を超えて率直な意見交換ができる場としての意義が強調された。生活に直結する税制や賃金、福祉の課題を、数字や制度だけでなく実感を伴って共有できたことが、参加者の間で高い評価を得ている。
石破政権下で進む経済政策や税制の方向性に不安を抱く声も多く、地方からの生の声を政策にどう反映させるかが問われている。減税を求める意見が根強く存在する一方で、政治の現場では依然として給付金頼みの対策が目立つ。参加者の多くが指摘したように、国民は「財源を見つけて減税してほしい」と望んでいるのではなく、「取りすぎている税を減らしてほしい」という切実な思いを持っている。政治の発想転換が求められているのは明らかだ。