2025-06-28 コメント投稿する ▼
山添拓氏「自己責任を押しつける政治を終わらせる」生活保護違法判決受け訴え 比例5議席の鍵握る演説
山添拓氏「生きる権利を守る政治を」生活保護判決から見えた転換のチャンスを訴え
大宮で訴えた“政治の歪み” 維新・国民への違和感も
参議院選挙(7月3日公示、20日投開票)を目前に控えた6月28日、さいたま市・大宮駅西口で日本共産党による街頭演説が行われ、政策委員長を務める山添拓参院議員がマイクを握った。
会場には、埼玉選挙区から再選を目指す伊藤岳氏と、比例代表のはたやま和也氏、矢野ゆき子氏も登壇し、党を挙げての総力戦に臨む姿勢を示したが、この日ひときわ注目を集めたのが、山添氏の言葉だった。
山添氏は、まず6月27日に最高裁が下した「生活保護費引き下げは違法」との判決を取り上げ、「この判決は“自己責任論”を振りまいてきた政治に対する、司法の厳しい警告だ」と力を込めた。
「自己責任、切り捨て、排除。そんな政治ではもうもたない。生きる権利を奪ってきたこれまでの政治を、根本から変える時です」と、強い口調で語りかけた。
「山添さんの言葉、痺れた。こんなに本質突く政治家他にいない」
「生活保護の判決を政治にどう生かすか、まさに問われてる」
「維新も国民も、財界寄りの政策ばかり。山添さんがそれ言ってくれてよかった」
「大企業にだけ優しい政治、そろそろやめてほしい」
「久しぶりに聞いた本気の政治の言葉。比例は共産に入れる」
山添氏はさらに、日本維新の会や国民民主党の姿勢にも触れ、「大企業・財界中心、アメリカ言いなり。この政治の歪みに、彼らには対抗する立場がない」と断じた。
「本当に政治の中身を変えるには、筋を通して対決できる政党――共産党が伸びなければ意味がない」と訴え、比例5議席の確保に向けた支持を呼びかけた。
大軍拡よりも人間らしい暮らしを
この日、山添氏は伊藤岳候補の演説にも触れながら、「伊藤さんが言っていたように、大軍拡ではなく、老朽インフラの更新や教育、福祉にこそ予算を使うべき」と共感を示した。
「ミサイルや戦闘機に何兆円も注ぎ込んでいる一方で、保育士や介護職の待遇は据え置かれ、公共施設はボロボロ。この国の“優先順位”は完全に狂っている」と、現政権の政策バランスに疑問を呈した。
山添氏は「命と暮らしを守る予算が減らされ、戦争の準備に金が回されている。こんな政治を変える選挙が、まさにこの夏だ」と語り、有権者に“選ぶ責任”を突きつけた。
比例5議席は「現実的な勝負」
比例候補として登壇したはたやま和也氏、矢野ゆき子氏の応援も、山添氏の訴えに呼応する形で展開された。山添氏は「はたやまさんの教育現場の経験、矢野さんのジェンダー平等への思い。それぞれの候補が、この国を人に優しい方向に動かす力になる」と語り、「比例で5人、全員を押し上げてほしい」と重ねて訴えた。
「政党名を書いてもらう比例代表は、私たちへの信頼そのもの。自民や維新に負けない声を、全国から国会へ。1票1票が、流れを変える」と訴え、政策で勝負する選挙の重要性を繰り返し強調した。
社会に届いた「政治を変えるチャンス」
山添氏の演説後、聴衆の中からは「山添さん、比例に出ないの?」という声も上がった。それほどまでに演説の内容が具体的で、訴える力を持っていたことの証だ。
山添氏は「私は応援に駆けつける立場だが、この選挙を他人事とは思っていない。伊藤さんの当選、比例5議席の確保――そのどちらもが、この国の政治に必要不可欠な転換だ」と締めくくった。
「生きる権利を守る政治を」――生活保護判決をきっかけに、国民の命と尊厳に立脚した政治を取り戻すための本気の選挙。山添拓氏の言葉には、その覚悟と責任感がにじんでいた。