2025-05-23 コメント投稿する ▼
石破首相、武器輸出推進に踏み切る発言で波紋 共産党は“軍事国家化”と強く反発
武器見本市に首相が出席 軍事国家への懸念強まる
千葉市で開催された国際武器見本市「DSEIジャパン2025」で、日本の防衛産業が大きな注目を集めた。最新のミサイルや無人機、電子戦装備まで多岐にわたる兵器が展示され、国内外の軍需企業が競い合う場となったが、今回はそれ以上に、石破茂首相の発言が波紋を広げている。
石破首相の発言に共産党が猛反発
22日に登壇した石破首相は、「戦争というものがいかに軍事技術を進化させるか」と語り、国際的な武器の共同開発や輸出促進の必要性を訴えた。この発言に対し、日本共産党の山添拓政策委員長は23日、国会内で記者会見を開き、「首相自らが軍事国家化を主導するような発言で、看過できない」と厳しく非難した。
山添氏はまた、見本市に出席したイスラエル企業が、パレスチナ・ガザへの攻撃に使用されたとされる兵器を出展していた点にも言及。「日々100人以上が犠牲になっている現状を無視して、武器の展示と輸出に前のめりな姿勢は、倫理的に極めて問題だ」と憤りをあらわにした。
共産党関係者の入場拒否 説明なしに撤回
さらに物議を醸しているのが、見本市運営側の対応だ。これまで入場を許可されていた共産党の千葉県議や市議が今回は排除され、同党の辰巳孝太郎衆院議員に至っては、参加登録が一度承認されたにもかかわらず、直前になって理由も示されないまま取り消されたという。
山添氏は「特定の政党を排除する行為は極めて異常」とし、「民主主義社会において、政府と異なる立場からの監視や批判を封じるような動きはあってはならない」と強く抗議した。
軍事産業推進と民主主義のバランス問われる
今回の見本市は、防衛産業の振興という側面では一定の成果を挙げたが、それと同時に日本の軍事化や政治的排除の懸念を改めて浮き彫りにした。戦争と技術進歩の関係を肯定的に語ることは、防衛装備移転三原則に基づく平和国家の立場とどう折り合いをつけるのかという根本的な疑問を呼び起こす。
SNSでの反応も賛否が分かれる
ネット上でも、首相の発言や共産党の排除に対して多くの声が上がっている。
「首相が“戦争が技術を進化させる”なんて言うとは思わなかった。完全に方向性がズレてる」
「共産党を排除するのは公正さを欠く。違う意見も見せるべきでは?」
「もう日本は“死の商人”に片足突っ込んでるのでは」
「同盟国と共同開発は現実的な判断。今さら理想論では守れない」
「展示されてる兵器がガザで使われてるって…それに首相が関与って、倫理観なさすぎる」
* 石破首相が武器見本市で「戦争が技術を進歩させる」と発言し、武器輸出と国際共同開発を推進する姿勢を表明。
* 日本共産党の山添氏が「軍事国家化を進める危険な発言」として強く批判。
* 共産党の地方議員や国会議員の見本市参加が拒否された件について、「異常事態」として抗議。
* 日本の防衛政策と民主的な議論のあり方が問われている。
* SNSでは「現実的対応」と評価する声と、「平和国家を逸脱している」と懸念する声が交錯。