2025-05-08 コメント投稿する ▼
沖縄戦「ひめゆり」発言巡り激論 山添拓氏が西田議員を追及、自民党内も波紋広がる
歴史修正か?参院外交防衛委員会で激論
5月8日の参院外交防衛委員会で、日本共産党の山添拓議員が、自民党の西田昌司参院議員による「ひめゆりの塔」に関する発言を厳しく追及した。西田議員は、沖縄戦の犠牲者を悼む「ひめゆりの塔」の展示内容について「歴史の書き換えだ」と批判し、この発言が問題視されている。
ひめゆり部隊と沖縄戦の歴史
山添議員は、ひめゆり部隊の犠牲が日本軍の作戦に起因すると主張。日本軍は沖縄本島南部に撤退し、陸軍病院に動員されていた女学生たちに突然の解散命令を下し、戦場に放り出した。彼は「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓を強調し、これを否定するような発言は歴史を歪めるものだと批判した。
一方、中谷元・防衛相は「多くの尊い命が失われたことは痛ましい」と述べつつ、西田議員の発言については「個別の議員の発言にはコメントを控える」と評価を避けた。
牛島司令官の辞世の句、平和の象徴か?
山添議員はさらに、旧日本軍第32軍の牛島満司令官の辞世の句に触れた。中谷防衛相はこの句を「平和を願う歌」として称賛しているが、山添氏は「牛島司令官は南部への撤退を指揮し、徹底抗戦を命じた結果、多くの住民が犠牲になった」と批判。牛島司令官を美化することは、沖縄戦の歴史を見誤ることだと指摘した。
自民党内でも分かれる意見
西田議員は自身の発言について、「展示が歴史を歪めているように感じたから」と説明。具体的な展示内容は「覚えていない」としつつも、「日本軍がひめゆり学徒隊を危険にさらし、米軍が救済したという説明はおかしい」と主張した。
この発言を受け、自民党沖縄県連は党本部に抗議の意思を表明。県連幹部は「県民感情を無視する発言は受け入れられない」とし、党内での説明と謝罪を求めた。
ネット上の反応
「西田議員は歴史を理解していない。沖縄の痛みを軽視している。」
「ひめゆりの塔は平和の象徴。政治の道具にしないでほしい。」
「山添議員の指摘は正しい。歴史を歪めてはいけない。」
「自民党はこの問題にどう対応するのか。県民の声を無視しないで。」
「歴史を学び、正しく伝えることが大事だ。」
沖縄戦の記憶をどう伝えるべきか、また政治家がどのように歴史を語るべきかが問われる今回の問題。歴史認識を巡る議論は今後も続く見通しだ。