2025-03-09 コメント投稿する ▼
杉田水脈氏の参院比例公認に批判 山添拓氏「これが自民党」
杉田氏は2016年、国連の会議に参加した際、アイヌ民族や在日コリアンの女性らを撮影し、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」と自身のブログやSNSに投稿。この投稿は、札幌法務局および大阪法務局から人権侵犯と認定された。また、2023年10月には、アイヌ文化の振興事業について「公金チューチュー」と発言し、改めて批判を受けた。
これらの言動に対し、反差別国際運動(IMADR)などの人権団体は、杉田氏の発言をヘイトスピーチと認定し、被害を受けたアイヌ女性と在日コリアン女性への謝罪を求める要請文を提出。2023年2月時点で、約5万2,665筆の賛同署名が集まった。しかし、杉田氏は「投稿したブログは削除し、謝罪している。終わった問題だ」と説明し、公認の選考過程で過去の発言について問われることはなかったとしている。
また、杉田氏は旧安倍派の政治資金不記載問題でも名前が挙がっているが、衆院政治倫理審査会での弁明を行っていない。この点について、杉田氏は「政倫審に出席せずに、昨年の衆院選で公認を得た人はたくさんいる」と述べている。
杉田氏の公認決定は、今後の参院選に向けて、自民党の人権意識や歴史認識の在り方を巡る議論を呼ぶ可能性がある。