2025-02-28 コメント投稿する ▼
高額療養費見直し案に反発 山添氏「白紙撤回すべき」
山添氏は、「当事者の声を聞かずに負担増ありきで進めてきたからこそ、政府も再検討の必要性を認めたのではないか」と指摘し、「8月からの引き上げには道理がない。このままでは到底許されない」と強調した。
高額療養費制度は、高額な医療費がかかった際に患者の自己負担額に上限を設け、経済的な負担を軽減する仕組みである。
政府は昨年12月、自己負担額の上限を引き上げる方針を発表し、患者団体や野党などから反発が大きく、見直しを検討していた。
しかし、見直し案でも多くの患者にとって負担増となる内容が含まれており、山添氏はその姿勢を厳しく非難した。
また、全国保険医団体連合会の本並省吾事務局次長は、厚生労働省が1月に示した資料において、削減できる医療費5330億円のうち2270億円が受診抑制によるものと試算していることを指摘し、「がんや難病などで闘病を続ける患者の命を切り捨てるに等しい」と憤りを示している。
高額療養費制度の見直しにより、患者の受診抑制が懸念されており、山添氏はその影響を心配している。
政府は、現役世代の保険料負担軽減や少子化対策の財源確保を理由に制度見直しを進めているが、患者団体や野党からはその内容に対する強い反発が続いている。