2025-09-08 コメント投稿する ▼
岩屋毅外相が「石破降ろし」を批判 しかし「理由が見当たらない」発言に国民軽視との批判
石破茂首相(自民党総裁)が退陣を表明したことについて、岩屋毅外相は8日、外務省で記者団に「大変残念だ」と語り、自民党内で進んだ「石破降ろし」の動きを厳しく批判した。 岩屋氏は「辞める理由が私には見当たらず、続けてほしいという思いだった」と述べ、退陣を迫った党内の動きを「厳しい政治状況に対する認識が足らない」と断じた。 ただ、岩屋氏の「辞める理由が見当たらない」という発言には批判も集まっている。
岩屋外相が「石破降ろし」を批判 総裁交代劇の構図
石破茂首相(自民党総裁)が退陣を表明したことについて、岩屋毅外相は8日、外務省で記者団に「大変残念だ」と語り、自民党内で進んだ「石破降ろし」の動きを厳しく批判した。岩屋氏は「辞める理由が私には見当たらず、続けてほしいという思いだった」と述べ、退陣を迫った党内の動きを「厳しい政治状況に対する認識が足らない」と断じた。
相次ぐ「総裁降ろし」の歴史
自民党内では、選挙敗北や政権運営の不手際が契機となり、歴代の総裁が「降ろし」に追い込まれてきた。近年でも安倍晋三政権や岸田文雄前政権で類似の動きが見られ、石破政権でも参院選の惨敗が引き金となった。「泥舟政権」との批判を浴びる中で、派閥間の思惑が一気に噴き出した格好だ。岩屋氏は石破首相の側近として外務政策を支えてきただけに、退陣の決定に対してなおも不満を隠さなかった。
外交の継続性にも影響か
岩屋外相は、今月下旬に米ニューヨークで開かれる国連総会に石破首相とともに出席する意向を示した。退陣表明後も外交の現場に立つ姿勢を示すことで、国際社会に混乱を与えないメッセージを発しようとする狙いがうかがえる。しかし、政権交代が近づく中で、日本の発言力や交渉力に影響が出る懸念は拭えない。国内政治の不安定さが外交に波及することは避けられず、新総裁が誰になるかは国際社会も注視している。
岩屋発言への批判 「国民を見ていないのでは」
ただ、岩屋氏の「辞める理由が見当たらない」という発言には批判も集まっている。国民にとっては参院選惨敗という結果こそが明白な理由であり、それを「理由がない」とするのは国民生活や民意を直視していない証左ではないか、との声だ。
SNS上でも次のような意見が広がった。
「選挙で大敗しているのに理由がないとは、国民を見ていない証拠だ」
「派閥政治に目を奪われ、国民生活に関心がない」
「泥舟政権を擁護する姿勢は有権者への背信行為だ」
「減税という民意を無視したからこそ石破政権は退陣に追い込まれた」
「外交の継続性も大事だが、まず国民の声を優先すべき」
岩屋氏が「理由はない」と主張すること自体が、国民の不信感を増幅させた形だ。
次期総裁選と国民の視線
フルスペック方式で行われる次期総裁選は、国民の信頼を取り戻せるかの試金石となる。石破政権が十分に応えられなかった「減税」の実現や、スパイ防止法の制定、国益重視の外交などが焦点になるだろう。岩屋氏の「石破降ろし批判」は、自民党が繰り返してきた総裁交代劇の悪弊を示す一方で、議員自身がどこまで国民を見据えているのかを問うきっかけにもなっている。泥舟政権の船長交代劇が国民にどう受け止められるのか、次期総裁の資質を見極める視点は一層厳しくなる。