2025-08-21 コメント投稿する ▼
山中横浜市長、国連グテレス事務総長と会談 園芸博と国連機能誘致をアピール
山中横浜市長、国連事務総長と会談
横浜市の山中竹春市長は21日、来日中の国連のグテレス事務総長と会談した。山中市長は、2027年に横浜市で開催予定の「国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」を紹介するとともに、国連の一部機能を横浜へ誘致したい考えを伝えた。会談は横浜市側からの提案で実現した。
山中市長は「持続可能な社会づくり」を掲げる園芸博の趣旨を説明。グテレス事務総長からは「素晴らしいコンセプトだ」との評価を受けた。また、国連の一部機能の横浜誘致については「横浜市の気候変動対策を高く評価しており、もっと広く発信してほしい」との言葉を受けたという。
国連機能の誘致に向けた動き
横浜市は9月に庁内の横断的なチームを設置し、国連機能の誘致に本格的に取り組む方針を明らかにした。山中市長は「国際的にリーダーシップを果たせる横浜を目指したい」と強調している。
国連機能の誘致は東京都の小池百合子知事も先月グテレス事務総長に提案しており、国内の都市間競争の様相も帯びている。横浜は環境・防災分野での実績をアピールし、国際的な存在感を高めようとしている。
園芸博と国際的評価
山中市長はまた、園芸博に国連の一部機関が参加することが決定したと発表。「さらに多くの国連機関が参加してほしい」と期待を寄せた。園芸博は、自然と共生する持続可能な社会をテーマに掲げ、118ヘクタールの広大な会場に1000万人以上の来場を見込む国家的イベントだ。
グテレス事務総長は横浜市の取り組みを「気候変動時代に重要な挑戦」と評価し、園芸博の理念を世界的に広げる意義を認めたとされる。
国際都市横浜への期待と課題
横浜市はこれまでも国際会議や企業の誘致に力を入れてきた。国連機能の誘致が実現すれば、国際的な政策拠点としての地位を大きく高めることになる。ただし、東京都も同様の誘致を進めているため、政府がどのように調整するかが焦点となる。
持続可能性や国際協力をめぐる都市間競争が進むなか、横浜市が国際都市としてどのような役割を果たすのか、今後の取り組みが注目される。