2025-04-21 コメント投稿する ▼
「裏金還流“再開”は否定できぬ事実」 参院予算委で世耕氏に厳しい追及
世耕氏はこの場で、パーティー券の販売ノルマ超過分を現金で還付する案は否定されたと主張し、「還流再開の決定はなかった」との認識を示した。しかし、派閥の会計責任者であり、政治資金規正法違反で有罪が確定している松本淳一郎氏は、会合で還流の再開が決まったと証言しており、両者の言い分は大きく食い違っている。
世耕氏は「松本氏との認識のずれ」と表現し、会合では「現金での還付は駄目だ」との共通理解があったと強調。ただし、「すでに超過分を収入として見込んでいた議員もおり、資金的な対応は必要」として、派閥が議員の主催するパーティー券を購入する案が話し合われたという。その結果「合意が形成された」と語った。
会合の4日後には、世耕氏が松本氏に対して「ノルマ超過議員のリスト」を送付し、松本氏からも了承の返信があったとされる。
だが、日本共産党の山下芳生議員は、そうした主張を真っ向から否定。「還流が再開されたという事実は否定できない」と強調し、現金かどうかに関係なく、還流再開の方向で合意がなされたと厳しく追及した。
今回の参考人招致で浮かび上がったのは、派閥内での曖昧な合意形成と、証言の食い違いが放置されてきた実態だ。政治資金の透明性が改めて問われている。