2025-02-05 コメント投稿する ▼
自民党旧安倍派裏金問題、参院政倫審での議論と真相追及
■裏金問題の概要
旧安倍派では、政治資金パーティー券の販売ノルマを超過した分の収入を派閥内で還付金として管理し、収支報告書に記載しない「裏金」の形で処理していた。
■参院政倫審での議論
2025年2月5日に開催された参院政倫審では、旧安倍派の長峯誠議員と野上浩太郎元農水相が出席し、弁明を行った。
長峯誠議員の弁明:
・2020年以降、派閥からの還付金を秘書から現金で受け取り、自身の「手提げ金庫」に保管していた。
・収支報告書への記載の必要性は認識していたが、「不記載には気が付かなかった」と述べ、事務所内の連携不足を指摘した。
野上浩太郎元農水相の弁明:
・政治資金の取り決めは派閥の会長と事務局長で行っていたと説明。
・自身は報道されるまで還付金の存在や不記載の事実を知らなかったと述べた。
■山下芳生議員の追及
日本共産党の山下芳生議員は、以下の点を追及した。
長峯議員への追及:
・派閥からの還付金を自身で管理し、報告書の確認もしているのに「不記載に気付かないのは不自然だ」と指摘した。
野上元農水相への追及:
・安倍晋三首相時代に内閣官房副長官、世耕弘成自民党参院幹事長(参院の安倍派会長)時代に参院幹事長代行を務めていたことを強調し、その間、両者との間で派閥のパーティーが話題に上ることはなかったのかと追及した。
・現在自民党の総務会長代理の役職にある野上氏には、党としての真相究明を推進する責任があると強調した。
■自民党内の対応
自民党内では、裏金問題の全容解明に向けた動きが見られる。
参院議員の政倫審出席:
・旧安倍派に所属する参院議員27人全員が政倫審への出席を希望していると報じられている。
・来年7月の参院選を控え、政倫審での説明が公認判断に影響を与える可能性があるとの懸念がある。
世耕弘成氏の関与:
・世耕氏が裏金問題の全容を知るキーパーソンとして浮上しており、今後の調査でその関与が明らかになる可能性がある。
裏金問題の全容解明と再発防止策の策定が急務であり、参院政倫審での議論や自民党内での対応が注目される。