2025-06-02 コメント投稿する ▼
中野区都議選2025|久保りか候補、実績と防災政策で逆転狙う
久保りか、逆転への道を模索 中野区都議選で挑む“あと一歩”の攻防
東京都議会議員選挙(中野区・定数3)で、公明党新人の久保りか氏が厳しい選挙戦に挑んでいる。現時点で有力とされる候補が並ぶ中、久保氏は4番手という位置に甘んじており、当選圏内に食い込むには一段と大きな支持の広がりが必要だ。
現職と無所属が先行、久保は男性支持に課題
立憲民主党の現職候補は水面下で共産党の支援を受け、地道な組織戦で着実に票を積み上げている。加えて、都知事との関係を強調する都民ファーストの現職も無党派層に浸透し、先行する形だ。自民党新人も「党らしさ」を薄めた戦い方で支持を広げている。
こうした構図のなかで、久保氏はどうしても後塵を拝する。特に男性有権者の支持が広がっておらず、保守層や無党派層への訴求力にも課題を抱えている。支持拡大のカギは、いかに他陣営の支持層に食い込むかにかかっている。
災害対策と子育て支援で実績
中野区議を6期務めた久保氏は、実績のある生活者目線の政治が強みだ。2005年の豪雨で妙正寺川が氾濫した際には、地下調節池の整備をリードし、白鷺せせらぎ公園を防災の拠点として整備した。区民の安心・安全を守るインフラ整備を具体的に実現させた実力派だ。
また、子育て支援にも早くから取り組み、助産院を活用したデイケアを中野区でいち早く導入。産後ケア体制を整えることで、全国の自治体からも注目される先進例を築いた。
「やさしく安心なまち」を掲げ政策訴える
久保氏が掲げるスローガンは「やさしく安心なまち」。その実現に向けて、以下のような政策を訴えている。
* 中野駅周辺のバリアフリー化と西口改札の早期整備
* 文化芸術の発信拠点となるホールや美術館の設置
* 待機児童ゼロに向けた保育環境の拡充
* GPSを使った高齢者・小学生の見守り支援
* 個別ニーズに応じた災害時の情報提供体制の構築
地元の細かな声をくみ取った提案が多く、区議時代に培った現場感覚が光る内容だ。
残された時間で支持拡大なるか
都議選投票日まで残された時間は少ないが、久保氏の地道な活動は確実に地域に浸透している。これまでの実績とまっすぐな政策訴求が、無党派層や保守層に届くかどうかが、最後の逆転劇の鍵を握る。
久保氏は「地域で積み上げてきた信頼が力になる」と語りながら、街頭演説に立ち続けている。その姿に、政治を遠くに感じていた市民たちが耳を傾け始めている。