2025-07-29 コメント投稿する ▼
自民・森山幹事長が参院選総括委員会委員長に就任 敗因分析を執行部主導で実施へ
自民・森山幹事長が参院選総括委トップに就任 敗因分析を執行部主導で進行
「自浄作用」か「身内総括」か 森山氏が委員長に
自民党は7月29日、参議院選挙での敗北を受けて設置する「参議院選挙総括委員会」の委員長に、森山裕幹事長を充てると正式に発表した。あわせて、実務を担う幹事には木原誠二選挙対策委員長が就任。菅義偉副総裁が顧問、鈴木俊一総務会長や小野寺五典政調会長ら党執行部メンバーも副委員長として名を連ね、まさに執行部主導の体制が整えられた。
参院選での敗北という結果を受け、28日に開かれた両院議員懇談会では、多くの出席者から党執行部への不信感や選挙戦略の見直しを求める声が相次いだ。その直後に発表されたこの総括委員会の構成に対し、「本当に変える気があるのか」「身内による身内の総括では」といった懸念もくすぶっている。
8月に報告書提出へ 「広く意見を聴く」と説明
森山幹事長は記者会見で、「選挙結果を真摯に受け止め、原因の洗い出しと今後の課題の整理に取り組む」と述べた。その上で、「地方組織、友好団体、有識者の声を丁寧に聴き、8月中をめどに報告書を取りまとめたい」と意欲を示した。
「できるだけ早く動き出す」との言葉通り、党内では既に一部の地方組織とのヒアリングが始まっているという。ただ、同時に「報告書が出たところで、それを実行に移すかどうかは別問題だ」という冷めた見方もある。
特に、選挙区ごとに候補者擁立のバランスを巡る不満や、若手候補への支援不足など、現場からの声は深刻だ。これらを真正面から扱えるかどうかが、委員会の実効性を左右する。
総括の行方は両院議員総会にも影響
今回の総括委員会の動向は、今後開催される両院議員総会の議題とも深く関わってくる。自民党所属の全議員が集う総会では、参院選の総括や再生の道筋、さらには総裁選の前倒し論も浮上しており、党の進路を左右する分岐点になる見通しだ。
特に、森山幹事長自身が総括の旗振り役である以上、その報告書の中身が不十分であれば、かえって執行部への批判が強まる恐れがある。表面的な反省ではなく、具体的な戦略変更と人事への反映が問われる。
有権者の声「なぜ身内で総括?」「実行力こそ必要」
総括委員会の発足を受けて、ネット上では次のような有権者の声が広がっている。
「敗因分析のトップが幹事長って、自分で自分を評価するの?」
「また“やってる感”で終わるんじゃないか。中身を出して」
「反省はいいから、次どうするのか示してくれ」
「森山さんが悪いとは思わないけど、変わるなら人も変えないと」
「石破さんの下でまともな議論ができる体制にしてほしい」
選挙後の“お決まりの反省会”として終わるのではなく、有権者が納得する改革につながるかどうかが試されている。