2025-07-28 コメント投稿する ▼
森山幹事長が辞任を示唆 参院選敗北の責任で自民党に緊張 8月に総括報告書を提出へ
森山幹事長が辞任を示唆 参院選敗北で自民党内に緊張走る
自民党は7月29日、参議院選挙の敗北を受けて両院議員懇談会を開催した。この場で森山裕幹事長は、自らの責任について「報告書がまとまった段階で明らかにしたい」と述べ、辞任の可能性を強く示唆した。党内では幹部の進退を含め、選挙結果に対する責任の所在が焦点となりつつある。
総括委員会設置へ 8月中に報告書提出の見通し
森山幹事長は会合の冒頭、「今回の選挙結果を踏まえ、党内に参議院選挙総括委員会を設置し、選挙結果の分析と課題の洗い出しを早急に行いたい」と表明。党として参院選の敗因分析に本格的に取り組む姿勢を示した。
総括委員会は各派閥の代表や選挙の現場を経験した議員で構成され、8月中をめどに最終報告書をとりまとめる。森山氏は「その段階で幹事長としての責任の取り方を明らかにする」とし、自身の辞任も含めて検討する考えをにじませた。
この発言に、党内には衝撃とともに動揺も広がっている。
敗北の責任めぐり幹部に厳しい目線
今回の参議院選では、自民党は複数の改選区で議席を失い、改選過半数を大きく下回る結果となった。特に都市部での苦戦が目立ち、若年層や無党派層からの支持離れが深刻化している。
こうした選挙結果に対し、党幹部の責任を問う声が強まっており、森山幹事長がその矢面に立たされている格好だ。
国民の反応も厳しい。
「幹事長だけの問題じゃない。体質そのものを変えなきゃ」
「責任を取るって言うなら、もっと早く辞めてるはず」
「選挙に負けても居座る政治家ばかり。珍しく潔い」
「でも辞めて終わりじゃ意味がない。再発防止策は?」
「辞任パフォーマンスで幕引きするつもりじゃないよね?」
石破政権下の党運営に試練 求められる体制の再構築
石破茂首相のもとで迎えた初の大型国政選挙は、自民党にとって厳しい結果となった。石破政権の政策方針と党組織との距離感も注目されており、「首相と党の足並みがそろっていない」との指摘もある。
森山氏は石破首相を支える立場で幹事長に就任したが、選挙敗北という結果により政権運営の求心力にも影響が出かねない。幹事長交代となれば、党内の勢力バランスにも変化が及ぶ可能性がある。
また、後任の幹事長人事をめぐっては、石破首相が主導権を握るのか、党内各派閥が介入するのかも今後の注目点となる。
真の改革が問われる自民党 ポスト森山の焦点
今回の森山氏の発言は、「責任の明確化」に向けた一歩とも言えるが、それだけで党の立て直しが完了するわけではない。むしろ、選挙敗北を契機にどこまで本気で改革に取り組めるかが問われている。
党内には「森山氏をスケープゴートにして終わらせるべきではない」という声もあり、報告書の内容と合わせて他の幹部や選挙戦略そのものに対する見直しが必要との意見も多い。
現時点では石破首相の進退に関する発言はないが、参院選の結果が政権運営に及ぼす影響は無視できない状況だ。幹事長の進退だけで幕引きできるかどうか、今後の対応が注目される。