2025-06-07 コメント: 1件 ▼
自民・森山幹事長が主食米の輸入拡大を否定 「コメは外国に頼れない」と国産重視を強調
【国産米の“死守”を宣言
】自民党の森山裕幹事長は7日、盛岡市で開かれた党の会合において、主食用米の輸入拡大について明確に否定する姿勢を示した。価格高騰が続く中、石破首相が緊急輸入の可能性に言及したことに対し、「主食であるコメを外国に頼ってはいけない」と強調し、国産米の安定供給と国内農業の支援を最優先すべきだと訴えた。
森山発言の背景:「食の安全保障」への危機感
森山氏の発言は、日本の食料自給率が年々低下する中で、主食である米の輸入拡大を避けるべきという「食の安全保障」への強い危機感をにじませるものだ。
「何としても国産で、国民に安心してもらえる農業政策を打ち立てていくのが大事だ」
と語り、農業の持続性を支える政策の必要性を改めて強調した。
また、農協を通さない米の流通実態にも触れ、「どの程度が市場に出ているのか、きちんと検証すべきだ」と述べ、価格メカニズムの把握と需給の見直しに取り組む姿勢を見せた。
石破首相は柔軟姿勢 備蓄米枯渇時の輸入を示唆
一方、6日の衆院予算委員会で石破茂首相は、現在の備蓄米が底を突いた場合の対応として「外国産米の緊急輸入を排除しない」と発言している。これは、1993年の冷夏による米不足の再来を警戒した発言とみられ、政府全体としては一定の柔軟性も残している構えだ。
森山氏の発言は、石破政権における経済政策と農業支援の間で、与党内にも見解の差が存在することを浮き彫りにした。
ネット上の声:国産支持に共感多数
SNSでは、森山氏の発言に対し「農家を守る姿勢が明確で安心する」「外国産よりまず国内流通の見直しを」といった声が多数見られた。
「国産を守るのは当然。外国に頼っていては将来が不安すぎる」
「輸入すれば一時的には安くても、長期的には自給率が下がってしまう」
「備蓄米の在庫管理を徹底して、安易な輸入に頼るのはやめてほしい」
「石破首相の発言は現実的だけど、森山さんの気持ちもわかる」
「農協を通さない流通の検証って、なかなか切り込んだな」
農業政策の再構築
米価格の安定化をめぐっては、政府が備蓄米を放出する対応を進めているが、需給の把握や農業現場の疲弊といった根本課題の解決には至っていない。農業従事者の高齢化、耕作放棄地の拡大、資材高騰など課題が山積する中、輸入に頼らない持続可能な農業体制の構築が迫られている。
今後、与党内でも輸入対応の是非をめぐって議論が続くことは必至であり、石破政権の農政運営にも大きな影響を与える可能性がある。