2025-05-19 コメント投稿する ▼
東京都、中小企業DX支援で賃上げ促進 加藤都議、墨田区工場視察で成果確認
中小企業DX支援で賃上げ促進
東京都は、中小企業の生産性向上を後押しし、賃上げにつなげるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を強化している。都議会公明党の加藤まさゆき都議(墨田区選出)は、19日に墨田区の有限会社三栄螺子製作所を訪れ、同社のDX導入や賃上げの取り組みを視察した。
加藤都議は視察後、「DXの活用が会社の生産性向上に直結し、従業員の賃金アップにつながることが重要。こうした取り組みをさらに都内中小企業に広げたい」と述べた。
三栄螺子製作所のDX事例
三栄螺子製作所は、ボルトやナットなどの金属加工部品を製造する中小企業。2022年には東京都の「生産性向上のためのデジタル技術活用推進事業」の助成金を活用し、アドバイザーの支援を受けながら、タブレット端末を用いた生産や在庫管理の効率化を実現。これにより、業務の無駄を削減し、2025年1月には従業員の給与引き上げに踏み切った。
さらに、今年度は東京都の「DX推進支援事業」を活用し、社員の評価制度を構築する計画を進めている。羽島昭吉代表取締役は「頑張った社員が正当に評価される仕組みを整え、会社全体の成長につなげたい」と語った。
東京都のDX支援事業とは
東京都は中小企業のデジタル化を支援する「DX推進支援事業」を実施中。AI(人工知能)やロボットなどのデジタル技術を活用し、業務効率化や生産性向上を目指す企業に対し、アドバイザーが個別に現地を訪問し、課題の特定から改善策の提案までを行う。
この支援事業は、「生産性向上」と「DX戦略策定支援」の2つのコースが用意され、企業の状況に応じた支援が可能。さらに、機器やシステムの導入費についても最大3000万円の助成を受けることができる。
都議会公明党の取り組み
都議会公明党は、中小企業のDX推進を一貫して支援。議会質問や予算要望を通じて、支援の充実を訴えてきた。加藤都議は「DXは中小企業の生き残りの鍵。都としても支援策を拡充し、多くの企業にこの取り組みを広げたい」と意気込みを示している。
東京都は今後も、DX支援を通じて中小企業の競争力強化と働き方改革を後押しし、地域経済の底上げを図る方針だ。