2025-06-02 コメント投稿する ▼
新宿区都議選で古城まさお氏が苦戦 実績重ねるも若年層・男性票に届かず
古城まさお氏、再選に黄信号 新宿区都議選で崖っぷちの戦い
東京都議会議員選挙(6月22日投票)で注目を集める新宿区(定数4)では、3議席が自民、共産、立憲の各陣営でほぼ固まり、残る1議席をめぐって激しい攻防が繰り広げられている。現在、その椅子を最も強く狙うのが、現職で公明党の古城まさお氏である。だが、支持の広がりに苦しみ、厳しい選挙戦となっている。
浸透に苦戦する現職 支持層拡大が急務
古城氏は2期目の都議で、防災や若者支援に力を注いできた実績を持つ。都議会では「実務派」として知られ、就職氷河期世代の一人として、同世代の課題解決を強く訴えてきた。しかし今回の選挙戦では、無党派層や男性有権者への浸透が鈍く、出遅れが目立つ。
一方、競り合う都民ファースト新人や国民民主新人は、SNSや街頭活動を通じて若年層からの支持を急拡大。古城氏にとっては“守り”の選挙ではなく、“攻め”への転換が求められている状況だ。
「きみまも@歌舞伎町」や陽子線治療など現場重視の政策
古城氏の政策の中でも注目されるのが、若者の居場所づくりとして新宿・歌舞伎町に設置された「きみまも@歌舞伎町」だ。孤立や不安を抱える若者に寄り添い、相談や支援につなげるこの施設は、開設以降、多くの利用者を集めている。
また、防災士としての知識を活かし、避難所整備や災害時の対応マニュアルの強化にも取り組んできた。さらに、がんで祖父を亡くした経験から、副作用の少ない「陽子線治療」の普及にも尽力し、都内での導入が進むなど、医療分野でも具体的な成果を出している。
政策は届くか “執念”の追い上げなるか
公明党が候補を一本化して支援態勢を整える中、古城氏自身も「執念の追い上げ」を掲げ、地道な戸別訪問や街頭演説を展開している。ただ、支持が固定されにくい新宿区においては、最後まで“風”の影響が大きい選挙区とされる。
若年層の関心をつかむには、従来型の組織選挙に加えて、古城氏自身の言葉で政策を語り、有権者と対話を重ねる姿勢が不可欠だ。現職の強みをどう伝えるかが、当落を分けるカギになる。
* 古城まさお氏は、防災・若者支援・医療など多分野で実績あり。
* 若年層や無党派層への浸透に課題が残り、出遅れ感が否めない。
* ライバルの都民ファ・国民民主の新人候補は若者からの支持厚く、残り1議席を巡って三つ巴の争い。
* 支持基盤の拡大と対話姿勢の徹底が、勝敗の行方を左右する。