2025-08-22 コメント投稿する ▼
与那国町長選、糸数健一氏が「安定と継続」を訴え 医療・介護・経済で実績強調
与那国町長選、糸数健一氏が町政継続を訴え
与那国町長選(19日告示・24日投開票)は21日で残り3日となり、現職の糸数健一氏(72)と新人2人が激しい選挙戦を展開している。最大の争点は診療所の医師撤退問題だが、糸数氏は「交渉を続けている」と強調し、現職としての経験と実績を前面に押し出している。
医師撤退問題への対応
糸数氏は久部良地区での演説で、診療所の医師確保について「町として交渉を粘り強く続けている」と説明。即効性のある解決策を打ち出す新人候補とは対照的に、現職としてこれまでの交渉経過を踏まえた現実的な取り組みをアピールしている。町民の命に直結する医療問題をどう安定させるかは、最大の焦点となっている。
介護施設「月桃の里」再生策
糸数氏は、閉鎖状態にある介護施設「月桃の里」についても方針を示した。施設の管理団体が町へ無償譲渡することが決まっており、「町民を対象とするなら町長権限で認可可能」と説明。再開による介護人材の雇用創出、介護難民の防止を訴えた。介護基盤の整備は高齢化が進む与那国町にとって重要課題であり、糸数氏は「実績と経験がある現職だからこそ速やかに再開できる」と力を込めた。
経済振興と地域連携
さらに糸数氏は、台湾との定期船航路開設構想を掲げた。西表島の白浜港を整備し航路に組み込むことで「与那国・西表・台湾を結ぶ大きな経済圏が形成できる」と主張。竹富町とも議論を重ねてきたとし、地域連携の具体的な成果を強調した。離島の経済振興策として実現性が注目される政策だ。
町民の声と糸数氏への期待
演説を聞いた町民からは「病院がなくなるのは困る。今の町長にきちんとまとめてもらいたい」「介護施設の再開を現職にやってほしい」といった声も上がっている。
「経験がある人に任せた方が安心」
「月桃の里を動かせるのはやはり現職では」
「経済と医療を両立できる人を選びたい」
「新しい人より、町政を理解している糸数氏が現実的」
「台湾航路の構想は期待できる」
町民の関心は生活に直結する医療・介護に集まっており、糸数氏は現職としての信頼感を前面に打ち出すことで支持拡大を図っている。
与那国町長選は3候補の戦いとなっているが、糸数健一氏は医師確保、介護施設の再開、台湾との航路開設といった具体的施策を掲げ、町民に「安定と継続」を訴えている。残りの選挙戦で、この実績と経験がどこまで支持に結びつくかが注目される。