2025-08-13 コメント投稿する ▼
橋下徹氏、高市早苗氏との論争激化 総裁選出馬巡り応酬続く
橋下徹氏、高市早苗氏との論戦が白熱
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が、自民党前経済安全保障担当相の高市早苗氏をめぐる発言を再びSNSで展開した。発端は、橋下氏がテレビ番組で「自民党が割れるのは賛成。高市さんが本当に覚悟があるなら、同じ思想の仲間を引き連れて新しいグループを作ればいい」と発言したこと。これに対し高市氏は「勿論やんない」と強調し、自民党内で活動を続ける意向を明言した。
高市氏、離党論を一蹴
高市氏はSNSで「橋下氏が以前から私に批判的なのは承知しているが、なぜ私が自民党を出ていかなければならないのか」と疑問を呈した。その上で、「いわゆるバリバリの親中派以外は出ていけと言われているに等しい話」と批判し、「自民党が保守とリベラルでごちゃごちゃになっているから割れるべきだとは思わない。党内でしっかり働く」と述べた。
橋下氏「総裁選に出るべき」と再投稿
これを受けた橋下氏は「その覚悟で総裁選に出るべき」とSNSで反応。さらに別投稿で「中国に厳しい態度は賛成だが、意見の異なる相手を『親中』とレッテル貼りする人は日本のトップになれない。それでは日本保守党レベル」と指摘した。
政策論の違いとレッテル貼り批判
橋下氏は「靖国参拝や武力行使について高市さんとは意見が違うが、政策論で一致する部分もある」とし、政策議論の範囲での対立は当然と説明。その上で「限度を超えた人格攻撃がなければ議論後に普通の関係に戻る。批判的だと決めつける人はトップにはなれない」と述べ、レッテル貼り体質を問題視した。
ネット上の反応
この応酬はSNSでも注目を集めた。
「政策論の違いは当たり前、橋下の言うことは一理ある」
「高市さんの覚悟は本物だと思う。レッテル貼りとは違う」
「どちらも引かないからこそ論争が面白い」
「親中・媚中という言葉の使い方は慎重にすべき」
「総裁選で直接ぶつかればいい」
双方の主張は、党内保守とリベラルの立ち位置、政策論争のあり方、そして政治家の資質論にまで及び、今後の自民党内論戦にも影響を与えそうだ。
橋下氏の発言はあくまで外部からの論評だが、高市氏が総裁選出馬に踏み切るか否かは党内情勢に直結する。今回の論争は、政権運営に必要な「批判への耐性」と「異論との共存」が問われる格好となった。夏以降の政局では、このやり取りが一つの試金石となる可能性がある。