2025-05-31 コメント: 1件 ▼
米価が下がらない本当の理由とは?“在庫の見える化”で解決目指す新提案
米の価格高騰はなぜ収まらないのか
米の価格が一向に下がらないという声が全国で広がっている。政府が備蓄米を市場に放出しているにもかかわらず、スーパーや小売店での実売価格は依然として高止まり。背景には、流通経路の不透明さや、在庫の所在が明らかになっていない「ブラックボックス」問題があるとされる。
新党「チームみらい」を立ち上げた安野たかひろ氏は、この現状に警鐘を鳴らす。
「現在、政府が備蓄米などを放出しているにもかかわらず、実際のスーパーマーケットなどではなかなか値段が下がらないという問題が起きています。」
関係者のあいだでは、「JAの保管分が出ていないのでは」「外食業界が抱え込んでいるのでは」といった様々な憶測が飛び交っているが、どこで米が止まっているのかはっきりしないのが実情だ。
台湾モデルをヒントに“見える化”を
安野氏は、コロナ禍のマスク不足の際、台湾で行われた画期的な取り組みに注目する。
「台湾でオードリー・タンさんが薬局と合同でハッカソンを行い、店舗在庫などを可視化するツールを作った事例があります。」
この試みによって、市民が「どこに在庫があるのか」を一目で把握できるようになり、過度な買い占めや転売が減少。結果として、流通が落ち着き、価格も安定したという。
安野氏は、日本の米の流通でもこのようなデジタル技術を活用すべきだと訴える。
「在庫の可視化」「トレーサビリティの確保」によって、米の流通の止まる場所を突き止め、何が起きているかを明らかにすることが解決策のひとつになると考えます。
テクノロジーで解決できる“米流通の見えない壁”
現時点では、政府による備蓄米のオークションが機能しておらず、店舗に届く前に滞留しているとみられている。こうした状況に対し、安野氏が提案するのは、サプライチェーン全体をデジタルで可視化する仕組みの導入だ。具体的には、JAや卸、倉庫業者、小売の在庫データをリアルタイムで共有するプラットフォームの構築である。
こうした仕組みが整えば、「どこに、どれだけ米があるのか」が明らかになり、流通のボトルネックが把握できる。これにより市場への供給がスムーズになり、価格の安定化にもつながると期待される。
ネット上の声:「なぜ今も米が高いのか」
SNSでも、米価高騰に対する不満や疑問、そして安野氏の提案への反応が多数見られる。
「安野さんの提案、台湾のやり方はすごく参考になると思う。政府だけでなく民間も動くべき」
「結局、どこかで誰かが在庫を止めてるとしか思えない。この“見えない壁”が問題」
「テクノロジーで解決できる時代なのに、日本の行政は対応が遅すぎる」
「スーパーの価格は下がらないのに、米が足りてないわけじゃない。不可解だ」
「備蓄米が本当に届いているのか検証が必要。流通過程の透明化を」
市民の関心は高く、透明性へのニーズがかつてないほど高まっている。
今こそ、コロナ禍の教訓を活かすときだ。物の流れを「見える化」することで、不安や疑念を払拭し、需給のギャップを埋めることができる。米という生活の根幹に関わる品目であるからこそ、流通の仕組みに信頼と透明性が求められている。安野氏のような現場発の提案に耳を傾け、政治とテクノロジーの融合が日本の課題解決にどう活かせるのかを考える時が来ている。