2025-06-08 コメント投稿する ▼
公約放課後連が20周年 障害のある子どもの発達を支える権利保障の拡充を訴え
20年の歩みを振り返り、次の一歩へ
障害のある子どもたちが放課後の時間を安心して過ごし、発達の権利を保障される社会をめざす「全国放課後連(障害のある子どもの放課後保障全国連絡会)」が、結成20周年を迎えた。これを記念する式典が6月8日、東京都内で開催され、支援者、保護者、関係者が全国から集まった。
開会のあいさつで、事務局長の田中祐子さんは、20年間の活動を次のように振り返った。
「障害のある子の放課後は、かつては“テレビ漬け”の毎日で、母親の孤軍奮闘に支えられていました。全国各地で現場の実践と運動が積み重なり、ようやく“外に出る居場所”が認められるようになったのです」
地域に根差した放課後支援の芽が育ってきたことに、田中氏は深い感慨を込めた。
「子どもが尊重される場」を保護者が証言
式典では、東京や埼玉から参加した保護者が登壇し、それぞれの体験を涙ながらに語った。
「子どもの問題行動の裏にある気持ちを、放課後等デイサービスの職員は受け止めてくれた。親の私もその姿に励まされ、子育てが孤独ではないと感じられた」
「支援が必要な子どもが“そのままでいられる場所”は本当に貴重。行政にはもっと支援の枠を広げてほしい」
保護者たちの証言からは、単なる福祉制度としてではなく、家族の命綱としての放課後支援の役割がひしひしと伝わってきた。
ガイドブック発行、制度理解と実践をつなぐ
今年5月に刊行された『放課後等デイサービスガイドブック』の執筆者によるリレートークも行われた。登壇したのは、会長の村岡真治さん、副会長の丸山啓史さん、山﨑康一郎さん、元副会長の中村尚子さんら。
それぞれが担当した章について紹介しながら、ガイドブックの特色として以下の点を強調した。
* 放課後活動を“子どもの権利”の視点から再定義
* 魅力ある実践事例を豊富に紹介
* 遊びを通じた発達支援の大切さ
* 制度の基礎知識を実践とつなげて学べる構成
制度が難解になりがちな中で、現場の実感と理論を橋渡しするツールとしての役割が期待されている。
吉良よし子議員「発達する権利を守るために政治が果たすべき責任」
式典には政界からの来賓も招かれ、日本共産党の吉良よし子参院議員が登壇。子どもの権利と支援の政策課題について、次のように語った。
「すべての子どもが、その子らしく発達し、安心して放課後を過ごせる社会をつくる責任が政治にあります。制度の狭間で取り残される子どもたちがいないよう、私も力を尽くします」
吉良氏は、教育や福祉の分野での支援制度の拡充、障害のある子への差別のない支援体制づくりに取り組んできた。障害児家庭の当事者からは、「吉良さんの声はいつも現場に届いている」との声も聞かれる。
「20年の積み重ねに敬意を表したい」
「障害のある子にも“放課後の選択肢”があるべき」
「こういう活動が制度を動かしてきたんだと実感」
SNS上でも、放課後連の長年の取り組みと、吉良議員の姿勢に対して共感や感謝のコメントが寄せられている。
次の10年へ 子どもの声が中心にある社会を
障害のある子どもにとって、放課後は単なる“空き時間”ではない。それは「社会とのつながりを築く場」であり、「自分の世界を広げる時間」でもある。
放課後連は、20年の活動を土台に、制度の柔軟性や地域格差の是正、現場職員の待遇改善など、新たな課題にも向き合っていく構えだ。
社会の片隅で見過ごされがちな子どもの声を、社会のど真ん中に置く――。その思想と実践が次の10年へと引き継がれようとしている。放課後の自由と尊厳を求める歩みは、まだ終わっていない。
この投稿は吉良佳子の公約「先生も生徒もイキイキできる学校へ」に関連する活動情報です。この公約は点の得点で、公約偏差値、達成率は0%と評価されています。