2025-07-30 コメント投稿する ▼
鈴木宗男氏「石破首相の続投理由は的確」 自然災害への備えに正当性強調、玉木氏の批判に反論
鈴木宗男氏「石破さんの発言は的確」首相続投理由に“自然災害”を挙げた正当性を強調
自民党の鈴木宗男参院議員は7月30日、自身のブログを更新し、石破茂首相が参院選敗北後も続投を表明した理由に「自然災害への備え」を挙げたことについて、「石破さんの発言は的を射ている」と評価した。
同日午前、ロシア・カムチャツカ半島付近で発生した大地震を引き合いに出し、「いつ起こるか分からない自然災害こそ、政権が安定していなければ対応できない」との認識を示し、首相続投の正当性を強調した。
「地震があるかもしれないから辞めない」は通用するか?
石破首相は、参院選で与党が過半数を割り込むという厳しい結果にもかかわらず、21日の記者会見で続投を明言。その理由のひとつに、「明日起こるかもしれない首都直下型地震や南海トラフ地震など自然災害への備え」を挙げた。
この発言に対し、国民民主党の玉木雄一郎代表は「そんなことを言っていたら誰も辞められない」と苦言を呈し、政治的責任の所在が曖昧になると懸念を示していた。
しかし、鈴木氏はロシアでの大地震という“現実の出来事”を背景に、「石破さんの指摘の通り。玉木代表はこれをどう受け止めるのか」と反論。「メディアは政治家の発言を公平・公正に報じ、どちらがまともか国民に判断してもらうべきだ」と、報道機関にも注文をつけた。
「玉木さんの反論は正論だと思ってたけど、地震が起きると考えさせられる」
「地震は常に想定すべきリスク。でもそれと政治責任は別問題では?」
「災害対策を理由にするのはズルい。責任逃れの口実にもなる」
「宗男さんの言うことにも一理あるけど、地震を“政治利用”するのは違和感」
「結局、辞めるかどうかは支持と信任の問題。自然災害は理由にならない」
市民の間では意見が割れ、政治家の発言の重さと“自然災害リスク”の扱い方に複雑な感情が広がっている。
「国政の停滞を防ぐ」は正当な理由か、それとも方便か
石破首相が続投理由に掲げた「国政に停滞を招かないこと」は、政権維持の常套句ともいえる。確かに、災害時における政府の機能不全は国民生活に直結するが、それを“辞任しない理由”として前面に出すことに対しては、「責任の先送り」との批判も根強い。
特に、選挙という民主主義の審判の場で“敗北”と位置づけられる結果を受けたにもかかわらず、明確な説明や信を問う姿勢を見せないまま続投する姿勢には、与野党問わず疑問の声が出ている。
鈴木宗男氏は一貫して「現実を踏まえた政治判断が必要」としており、外交や防災といった分野での安定性を重視する立場だ。しかし、国民からすれば、自然災害の可能性を政治的責任回避の根拠にされては納得できないという意識が根底にある。
問われる“政治と危機管理”の距離感
今回のやり取りは、災害大国・日本において「政治と危機管理」がどうあるべきかをあらためて問う機会となった。災害対応の継続性は確かに重要だが、それを理由に政権が“無条件に続く”のでは、政治責任や民意の軽視にもつながる。
石破首相の続投判断は、国政の安定か、政権の延命か。鈴木氏や玉木氏、そして有権者の評価が今後の政局に影響を与えるのは確実だ。