2025-06-30 コメント投稿する ▼
立花孝志氏、三木市長選で落選も次は国政へ 地方からの挑戦が照らす「政治の意義」
現職に挑んだ“異例の市長選”
兵庫県三木市で行われた市長選(6月29日投開票)は、現職の仲田一彦氏が3選を果たし、政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏は4693票で惜しくも届かなかった。しかし今回の選挙は、当初“無投票”が確実視されていたなかで立花氏が急きょ出馬し、三木市民に「選ぶ機会」を生み出した点で、大きな意義を残した。
立花氏は今回、県政への影響力や市政の自立性について問いを投げかけた。特に昨秋の知事選で県内22市長が特定候補への支持を表明したことに異を唱え、「市政は誰のものか」を有権者に問う姿勢を貫いた。
現職優位の地方選挙において、無風状態を打破した立花氏の出馬は、市民にとって「民主主義の原点」を再認識させる機会にもなった。
「無投票よりはずっと良い。立花さんが出てくれて良かった」
「市政が県に忖度するのって本当に正しいのか?」
「批判を恐れず出馬した勇気は評価したい」
「違う意見を聞く機会があるって、すごく大事」
「どんな候補でも“選択肢”があるのは民主主義」
ネットからリアルへ 挑戦の舞台は拡大する
三木市内では連日、街頭演説を敢行し、市内外から支持者が集まる光景も見られた。立花氏といえば、YouTubeを主戦場に独特の発信スタイルを確立した政治家として知られるが、今回はそれだけに頼らず、地に足をつけて有権者に訴えた選挙だった。
もちろん、ネットだけでは票に直結しない厳しい現実もある。だが、従来の「地盤・看板・カバン」に頼らず、情報発信力と個の覚悟で地方選に挑んだ姿勢は、他の候補にはない新しいモデルを提示した。
今回の約4700票という数字は、短期間の準備期間、組織なしという条件を考えれば大きな健闘ともいえる。無風だった選挙を一変させた存在感は、数字だけでは測れない価値を残した。
次は参院選へ “最後の戦い”と宣言
選挙結果を受けて、立花氏はすぐさま次の戦場である「参院兵庫選挙区」への出馬を表明した。ただし今回は「NHK党が得票率2%を超えなければ政党要件を失う」とした上で、「それを超えられなければ引退する」と明言。政治家としての覚悟を示した。
過去には国政政党としての実績を持つNHK党だが、近年は厳しい局面が続く。それでもなお、自ら先頭に立って戦う姿勢を見せる立花氏の姿に「もう一度、改革のうねりを」と願う声も少なくない。
「一人でも戦う、その姿勢が立花らしい」
「どんなに叩かれても前に出る人間は強い」
「引退を賭けて挑むとか…本気すぎて泣けた」
「“話題作り”じゃなくて、ちゃんと覚悟を感じる」
「どこかで一発やってくれると期待してる」
“異端”が投じた一石の意味
立花孝志氏は、いつだって“異端”であり続けてきた。だが、彼が挑む選挙にはいつも「既得権に風穴を開ける」というテーマがあった。今回もその姿勢は変わらない。
三木市長選では「市政がどこを向いているか」、そして「誰のための政治か」という本質を問い続けた。参院選では、さらに広い視野で国政のあり方に斬り込むつもりだろう。
既存の政治家とは異なるアプローチで「国民の声をどう届けるか」に挑み続ける姿勢は、多くの人にとって政治との距離を縮める一つのきっかけとなる。立花氏の挑戦は続く。