2025-05-17 コメント投稿する ▼
都議選北多摩1区が激戦 共産・尾崎あや子氏4選挑む 生活支援と地域格差解消で実績アピール
北多摩1区、現職・尾崎あや子氏が4期目に挑戦
東京都議会議員選挙が間近に迫るなか、北多摩1区(東村山市・東大和市・武蔵村山市、定数3)は激戦区として注目されている。現職で日本共産党の尾崎あや子氏は、これまでの活動実績を武器に4期目の当選を目指すが、自民党、公明党、都民ファーストの会、地域政党「再生の道」の候補者らが猛追しており、混戦が予想される。
生活苦と地域格差に向き合う姿勢が支持を集める
尾崎氏の事務所が実施した市民アンケートでは、「生活が苦しい」と答えた人が9割を超えた。寄せられた声には「風呂に入る回数を減らしている」「紙おむつが高くて年金では足りない」といった切実な声が並び、生活の厳しさが浮き彫りになった。
そうした声を背景に、尾崎氏は多摩地域に根差した政策を訴えてきた。住宅費の上昇や横田基地に関する課題、小規模企業への支援など、多面的に取り組んでいる。特に、23区と比べて教育・福祉の支援が後れがちな多摩地域において、学校給食費の無償化を求めた姿勢は注目を集めた。
都が2024年度予算で給食費補助に踏み出した際には、「自治体間の財政格差で恩恵に差が出る」として補助率の見直しを主張。結果的に、東村山や東大和などでも保護者負担のない完全無償化が実現した。
地域医療や交通問題にも現実的な提案
また、東村山市には出産可能な病院がないことから、尾崎氏は住民とともに署名活動を行い、産科設置を求めてきた。その成果として、多摩北部医療センターの建て替え計画に産婦人科の導入が盛り込まれ、現在では高リスク妊婦の受け入れも始まっている。
地域交通の課題にも取り組み、コミュニティバスの赤字補填に関して都の支援期間を撤廃するよう求めている。「都議会で声を上げれば、政策は動く」と、現場の声を都政に届ける姿勢を強調する。
自民党は新人擁立で巻き返し狙う
一方、長らく同区に議席がなかった自民党は、東村山の前市議を新人候補として立て、本格的な巻き返しを図っている。この候補は2023年の市議選でトップ当選しており、組織力と知名度の両面で有利とされる。自民党内の不祥事を受けて前回候補を交代させ、新たな顔ぶれで信頼回復に挑む。
他党の動きも激化、票の奪い合いが加速
公明党は前回トップ当選者を退き、新人を擁立。都民ファーストの会の現職も再選を目指す中、地域政党「再生の道」からも候補が名乗りを上げている。この候補はイベント会社での経験を活かし、観光振興や地域経済の活性化を訴えている。
SNS上での反応
「尾崎さん、やっぱり実績がある。給食無償化に尽力してくれたのは大きい」
「都ファも実は市民に密着してないんだよな…そろそろ変えたい」
「生活苦しいって声が多すぎる。都政って誰のためにあるのか」
「病院の産科設置、動かしたのは地味だけどすごい仕事だと思う」
* 北多摩1区で尾崎あや子氏が4選を目指し、他党と激戦を繰り広げている。
* 給食無償化や医療機関の整備など、実績に基づいた地道な活動が支持の柱。
* 自民党は市議トップ当選経験のある新人で巻き返しを狙う。
* 公明・都ファ・地域政党も競り合い、票の奪い合いが激化。
* SNSでは「実績重視」と「刷新期待」の両方の声が飛び交う。