2025-07-30 コメント投稿する ▼
福島瑞穂氏「おまいう」発言で旧安倍派を批判
石破降ろしに「おまいう」 社民・福島党首が自民旧派閥に痛烈批判
参院選の大敗を受けて、自民党内では石破茂総理の進退を巡る議論が加速しているが、これに対し社民党の福島瑞穂党首が強い批判を展開した。30日の記者会見で、石破降ろしを主導しているのが旧安倍派であることを踏まえ、「今の自民党の凋落を生んだ張本人が何を言うか」と、インターネット用語「おまいう(お前が言うな)」を引用しながら、厳しい言葉で反発した。
石破首相の責任を指摘しつつも、自民党内の旧派閥勢力が内輪の責任転嫁を図る構図を、「市民も冷ややかに見ている」との認識を示した。
福島氏「石破降ろしの声は旧安倍・旧麻生派」
福島党首は、「自民は駄目だと国民が審判を下した。総裁である石破さんに責任がないわけではない」と述べ、石破首相の責任を一定認める姿勢を見せた。ただし、そのうえで「自民党内で辞任を迫っているのは旧安倍派、旧麻生派だと言われている」と語り、政権内部での責任の押し付け合いに警鐘を鳴らした。
特に旧安倍派については「裏金問題で最も世間から疑念を持たれている。しかも説明責任を果たしていない」と痛烈に批判。「そのような人たちが石破さんを引きずり下ろそうとする構図に、国民は強い違和感を覚えている」と述べた。
実際に市民からはこんな声も聞こえる。
「裏金の説明もせずに“辞めろ”はないだろ」
「責任を問うならまず旧安倍派と麻生派だよね」
「総選挙で大敗したのは石破だけのせいじゃない」
「“おまいう”って言葉がこんなにしっくりくる場面も珍しい」
「自民の誰がトップでも同じ。中身を変えなきゃ意味ない」
責任を問われるべき側が石破降ろしを主導する姿に、有権者の視線は厳しい。
「次はもっと酷くなる」高市政権を警戒
福島氏は、仮に石破首相が退陣した場合、その後に誕生する政権が「より過激で、強権的な性格を強める恐れがある」と警鐘を鳴らす。とりわけ高市早苗前経済安全保障担当相の名前を挙げ、「スパイ防止法制定や電波停止の可能性に言及した過去の発言を見れば、危うさがにじみ出ている」として、極端な右派路線を警戒した。
さらに「参政党との連携により、極右政権が誕生しかねない」と述べ、「スパイ防止法の次は戦争だ」とまで言い切り、強い反対姿勢を示した。
だが一方で、「スパイ防止法」に反対する理由について、疑問の声も多い。先進国の中でスパイ防止法が存在しない国は極めて少数であり、日本の情報保全体制は脆弱さが指摘されて久しい。国家の安全保障を守る法整備を「戦争につながる」とまで断じる姿勢に対し、次のような市民の声もある。
「なぜスパイ防止法にそんなに過敏になるのか理解できない」
「普通の国ならあって当然の法律だと思う」
「反対する人たちは“何を守りたい”のか説明してほしい」
「内部告発とスパイ行為は全く別の話」
「むしろ今までなかったのがおかしい」
安全保障の脆弱性や機密漏洩リスクへの対処が求められる今、スパイ防止法への極端な拒絶は、政治的立場を超えて冷静に議論されるべき問題だ。
「石破辞めるな」デモに理解 市民の声広がる
同日、首相官邸前で行われた「#石破辞めるな」と題するデモについて、福島氏は「自発的に行われた市民の声に意味がある」と評価した。SNS上では「石破続投支持」を訴える市民の声も目立つ。
「石破が辞めても誰がやっても同じなら辞める意味ない」
「“次がもっと酷い”っていうのは正直同意」
「石破に不満があっても、裏金まみれの連中にだけは言われたくない」
「デモが自然発生的に起きるのはそれだけ危機感がある証拠」
「派閥の保身で総理降ろすな。国民の生活を見ろ」
デモの背景には、旧派閥による「石破降ろし」に対する不信感、そして次に来るであろう強硬路線政権への警戒心がある。
旧派閥の責任回避は許されない
政治の信頼回復には、まず自民党自身が過去の不祥事に真正面から向き合うことが求められる。旧安倍派・旧麻生派に象徴されるような裏金問題や説明責任の放棄が積み重なってきた結果が、今回の参院選での大敗である。
責任の所在をあいまいにしたまま、石破首相だけを「敗戦処理」として退陣させたところで、政治不信は一層深まるだけだ。いま政治に必要なのは、看板の付け替えではなく、腐敗の根を絶つ構造的な刷新である。
また、国家として当然整備すべき安全保障関連法を、あたかも民主主義の敵のように語る姿勢にも限界がある。国民の安全と自由を両立させる法制度をどう整えるか――その成熟した議論が今こそ必要だ。