2025-06-05 コメント投稿する ▼
山本太郎氏「共産党は消費税で日和った」発言に波紋 事実誤認と反論の応酬
山本太郎氏、共産党の消費税廃止方針に疑問 事実誤認との批判も
れいわ新選組の山本太郎代表が、共産党の消費税廃止に対する一貫性に疑問を投げかけ、政治の場で波紋を広げている。2025年6月1日、北海道旭川市で行われた集会にて、山本氏は「共産党は近年の政策で“消費税廃止”という言葉を使わなくなっている」「世論の変化に押され、日和ったのではないか」と発言した。
「廃止ではなく“増税中止”という言い回しに変わってきている。つまり、肩身が狭くなったということ。日和った」
こうした発言に対し、共産党側はすぐに反応。「事実に基づかない」と強く反論し、山本氏の見解に異議を唱えた。
共産党の反論「政策文書にも廃止明記」
共産党によれば、2016年の参院選や2017年の総選挙においても、政策文書の「税制」項目で「消費税廃止をめざします」と明記しているという。さらに、2019年の参院選ではれいわと政策的に接近し、山本氏本人と当時の志位和夫委員長が党首会談を行い、「消費税廃止に向けた道筋を協議する」との合意にまで至っていた。
この点について、共産党関係者は「れいわの政策が政治的に先鋭であることを否定するつもりはないが、既に我々と合意を交わしていたはず。山本氏の発言は事実誤認だ」と指摘している。
ネットの声も二分「信頼揺らぐ」「本質論を」
山本氏の発言に対しては、X(旧Twitter)やThreadsなどでも議論が広がっている。中には事実関係に疑問を呈する声もある。
「山本太郎の“共産党は日和った”発言、さすがにちょっと違うんじゃない?」
「共産党はずっと消費税廃止を言ってたはず。政策文書も確認すれば分かる話」
「他党を批判するより、どう実現するかを語ってほしい」
「山本さん、鋭いところを突くけど、たまに事実からずれるのが残念」
「共産党もれいわも消費税ゼロを目指してるんだから、足を引っ張り合うのはやめてほしい」
選挙戦略か、政治的駆け引きか
消費税の廃止は、れいわ新選組にとっても共産党にとっても看板政策のひとつだ。物価高騰と賃金停滞が続くなか、国民の生活を直撃する消費税への姿勢は、各政党の存在感を大きく左右する。
山本氏の発言は、政策的な差異をあえて浮き彫りにすることで、選挙戦における差別化を図った可能性がある。一方で、政治的誠実さを問う声も少なくない。過去の政策協議や合意を無視する発言は、政治家としての信頼性を損なうリスクもある。
「消費税廃止」は票になるのか
現実的な政策実現性や財源論といった課題を考慮すると、「消費税廃止」は実行に向けてハードルが高いとされる。それでも支持を集め続けるのは、国民の不満の受け皿となっているからに他ならない。
山本氏が今後、どのように政策を具体化させていくのか。そして、共産党との連携をどのように再構築していくのか。参院選を控えた政界において、その動向が注目されている。