2025-08-11 コメント投稿する ▼
玉木雄一郎氏、石破首相に「3期連続赤字」発言 自民党3連敗に責任論を突き付ける
玉木雄一郎氏、石破首相に「3期連続赤字」発言 自民党3連敗に責任論を直撃
国民民主党の玉木雄一郎代表が11日、カンテレ系情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」に生出演し、参院選で大敗した石破茂首相(自民党総裁)の続投姿勢に苦言を呈した。自民党は石破体制下で衆院選、東京都議選、参院選と3連敗。玉木氏は「会社で言えば3期連続赤字」と述べ、執行部が誰も責任を取らない現状を厳しく批判した。
玉木氏はまず、参院選での大敗を「50議席を責任ラインに設定し、達しなければ辞任するのが普通」と指摘。そのうえで「衆院選、都議選、参院選と3回連続で負けている。会社なら3期連続赤字と同じだ。誰かが何らかの形で責任を取らなければならない」と断じた。
さらに「執行部を含め誰も辞めていないのは民意を軽視しているように映る」とし、石破首相の続投意欲に対し「石破さんの気持ちを推し量ることはできないが、普通は辞める。私ならね」と踏み込んだ発言をした。
自民党内の動きと総裁選前倒し論
自民党は8日の両院議員総会で、党則に基づき総裁選の前倒しを検討する手続きに入った。しかし党内の意見は割れており、実現するかは不透明な情勢だ。石破首相は参院選後も続投に意欲を示し、「反転攻勢を図る」としているが、党内外からは責任論が強まっている。
玉木氏の発言は、与野党を超えて石破政権への求心力低下を浮き彫りにした格好だ。特に選挙結果を「業績」に例える形は、政界だけでなく一般有権者にもわかりやすく響くメッセージとなった。
民意と責任、そしてリーダー交代論
政治における「責任」の取り方は常に議論を呼ぶ。玉木氏は今回、具体的な数字と企業経営の比喩を使うことで、首相続投への疑問を明確に提示した。自民党内では石破首相の後継候補として複数の名前が取り沙汰される一方、総裁選の時期をめぐっては慎重論も根強い。
玉木氏はこれまでも、与党に対して選挙結果を重視した政治姿勢を求めてきた。今回の発言は、自党の立場を明確にしつつ、与党批判にとどまらず政治全体の責任感を問うものといえる。
今後、自民党内で総裁選前倒し論が勢いを増せば、石破首相の進退は一気に焦点化する可能性がある。玉木氏の「3期連続赤字」発言は、単なる野党からの批判にとどまらず、世論の中で「責任を取るべき」という空気を広げる起爆剤となるかもしれない。