2025-05-28 コメント: 1件 ▼
玉木雄一郎氏が米価高騰に危機感「頑張っていないのは国」農家所得補償を強く要求
玉木氏「農家も消費者も頑張っている。頑張っていないのは国」
28日の衆議院農林水産委員会で、国民民主党の玉木雄一郎代表は、政府の米政策を厳しく追及した。物価高により米の価格が高止まりする中、備蓄米の枯渇や外国産米の流入懸念が浮上している。玉木氏は「農家は効率化と大規模化に努力し、消費者は高い米を買って支えてきた。国が最も努力していない」と語り、政府の無策ぶりを指摘した。
また、「今こそ政治が前に出て、農家の所得をしっかり補償する仕組みをつくるべきだ」と訴え、米の安定供給と価格抑制の両立には政府の強力な介入が必要だと強調した。
備蓄米ゼロで海外産流入の危機 玉木氏が危惧
玉木氏は「今や国の米備蓄は空っぽに近い。このままでは外国産米を輸入するしかなくなる」と危機感をにじませた。小泉進次郎農相は「価格が落ち着けば再び買い入れて備蓄を回復する」との方針を示したが、玉木氏は「国内で生産していない米は買い戻せない。今こそ日本でしっかり作る体制が要る」と反論した。
加えて、「備蓄米で需要を吸収しても、主食用米の価格がさらに上がる懸念がある」と述べ、日本の食料安全保障に直結する問題として、政治の責任を問い直した。
農政改革の“積み残し”を追及 小泉農相は苦しい答弁
議論はさらに、小泉農相が過去に自民党農林部会長として推進した「減反政策の見直し」にも及んだ。玉木氏は、「減反廃止後も実質的に供給抑制の姿勢を続けたことが、今の米不足と価格上昇の遠因ではないか」と指摘。「やり残した改革を、今こそ政府が責任をもって実行すべきだ」と強く訴えた。
小泉氏は「当時、思い描いていた政策を実現できなかった悔しさを抱えながら、今の責任に向き合っている」と苦しい胸の内を語った。その上で「与野党問わず議論し、前進させていきたい」と歩み寄りの姿勢を見せた。
ネットの声「玉木氏の主張に説得力」「国の責任は重い」
この日の論戦には、ネットユーザーからも様々な声が寄せられている。
「玉木さんの訴えが一番現場のことを考えていると思う」
「備蓄米ゼロって、安全保障としてどうなの?」
「小泉さんの言うことは響かない。覚悟が見えない」
「農家が一番大変なのに、支援が追いついてない」
「外国産のコメが入る前に、国内対策を本気でやってほしい」
玉木氏の訴えが注目を集める一方、小泉農相の説明には歯切れの悪さを感じたという声も多く、政府の対応に対する国民の不満がうかがえる。