2025-09-03 コメント投稿する ▼
鳩山元首相が中国軍事パレード出席 玉木代表「プロパガンダ利用されかねず遺憾」と批判
玉木代表が鳩山元首相に苦言
国民民主党の玉木雄一郎代表は3日、中国・北京で開催された「抗日戦争勝利80年記念行事」に鳩山由紀夫元首相が出席したことについて、「中国のプロパガンダに利用されかねず遺憾だ」と強い懸念を示した。
記念行事は中国政府が主催し、軍事パレードには20カ国以上の首脳が招待された。ロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩総書記らが出席する中、鳩山元首相が要人席で観覧する様子は中国国営テレビでも繰り返し放送された。日本の元首相が列席したことは国内外で大きな波紋を呼んでいる。
「日本人として非常に恥ずかしい」
「中国の狙い通りに映ったのではないか」
「外交カードにされるリスクを考えるべきだ」
「インドが欠席している事実をもっと重視すべき」
「鳩山元首相の行動は国益を損ねかねない」
インドの対応と比較
玉木代表は特に、インドのモディ首相がSCO(上海協力機構)首脳会議に参加していたにもかかわらず軍事パレードを欠席した点を強調した。インドが日本への配慮を示した一方、日本の元首相が出席したことについて「国際的に誤ったメッセージを与えかねない」と指摘した。
玉木氏は「インドでさえ日本に配慮して欠席しているのに、日本国の元首相が参加することは遺憾」と語り、鳩山氏の判断を厳しく批判した。日本とインドは近年、安全保障や経済面での連携を強化しており、その比較は象徴的な意味を持つ。
国益と外交への影響
鳩山元首相の行動は、現役の国会議員や政府関係者からも懸念が示されていた。国民民主党の鳩山紀一郎衆院議員は父親に直接取りやめを要請し、玉木代表も「国益に鑑み、訪中はやめるべきだ」と繰り返し警告していた。
それにもかかわらず出席が強行されたことで、日本が中国の歴史認識政策に取り込まれる形になったと受け止められている。とりわけ「抗日勝利」という歴史的枠組みの中で日本の元首相が姿を見せることは、中国国内向けの宣伝効果を高め、国際社会における日本の立場を損ねる可能性がある。
鳩山元首相出席の波紋と今後の課題
今回の件は、鳩山元首相が過去に繰り返し示してきた「東アジア共同体」構想や対中友好姿勢の延長線上にあるものとみられる。しかし、日本国内では「国益を損なう行動」との批判が圧倒的だ。外交関係者からは「元首相の行動が中国の『ポピュリズム外交』に加担する結果になっている」との声も上がる。
国益に直結する外交分野において、個人の行動が国家の評価を左右するリスクは小さくない。鳩山元首相の行動が今後の日中関係や日本の国際的評価にどう影響するのか、注視が必要だ。
鳩山元首相の中国軍事パレード出席と国民民主党の批判
国民民主党の玉木代表が示した「プロパガンダに利用されかねず遺憾」という指摘は、日本の国益を守る視点から当然のものだ。国際政治の舞台で、個人の判断が外交全体に影響を及ぼすことの重さが改めて突き付けられた。今回の出来事は、日本が国際社会でどう振る舞うべきかを問い直す契機となっている。