2025-08-28 コメント投稿する ▼
玉木雄一郎代表が与党の停滞を批判 通商交渉と総裁選不透明さに臨時国会召集を要求
玉木代表、与党の停滞に苦言 「政治の夏休み長すぎる」
国民民主党の玉木雄一郎代表は、自身のSNSで赤澤大臣の訪米取りやめや、自民党総裁選をめぐる不透明な動きについて強く批判した。特に、通商交渉に関する進展が見えないこと、さらに自民党内の総裁選ルール争いが政治を停滞させていることを「国民生活に甚大な影響を与える」と指摘。憲法53条に基づく臨時国会召集を求める姿勢を鮮明にした。
玉木代表は「赤澤大臣訪米が急遽取りやめとなった。大統領令の発出を拒否されたのではないか。説明を求めたい」と述べ、合意文書作成に向けた動きが頓挫した背景について政府の説明責任を追及した。また、通商問題に関して「いつから関税が下がるか分からないことが日本経済の不確実性を高めている」とし、企業や国民に影響を及ぼす点を強調した。
総裁選不透明さと国政停滞への批判
玉木代表は、自民党総裁選が「あるのか、ないのかも分からない」と不透明な状況を厳しく批判。記名投票か無記名かといった手続き論に終始する与党に対し、「そんなことで揉めている場合か」と国民目線で苦言を呈した。
「選挙から1カ月以上が経過している。他党のことではあるが、与党は政権を担っている。早く対応を決めてもらいたい」と述べ、国政が停滞することで政策対応が遅れている現状を問題視した。
ネット上では、
「国民生活が苦しいのに与党の内輪揉めは無責任すぎる」
「外交も経済も停滞、与党の姿勢は国益を損なう」
「玉木代表の言う通り、夏休み気分で政治を止めるな」
「減税や物価対策を急げ」
「臨時国会を開いて早く議論すべき」
といった声が広がり、野党側の主張に共感する意見も目立つ。
物価高と国民生活への影響
玉木代表は物価高騰による国民の困窮に言及し、「参院選後、何も対応できていない」と政府・与党を批判した。国民民主党が掲げる「手取りを増やす政策」についても「国会を開いて法律改正や補正予算編成をしなければ実現できない」と指摘。自民党の党内政局が立法作業を止めていることを「国民生活を直撃している」と断じた。
憲法53条に基づき、総議員の4分の1以上の要求で臨時国会を召集できる規定を持ち出し、「野党各党と協力して臨時国会開会を求める」と表明。与党の内政不在を突く形で、野党主導の政治再始動を模索する姿勢を打ち出した。
政治空白は国益を損なう 臨時国会召集求める玉木代表
玉木代表の発言は、外交停滞と内政不在の両面を問題視したものだ。通商交渉での停滞は経済界に不安をもたらし、総裁選の不透明さは政治全体の信頼を揺るがす。こうした状況を放置すれば「長過ぎる政治の夏休み」が国益を損ない、国民生活を疲弊させるという警鐘である。今後、野党が結束して臨時国会召集を迫る動きが本格化すれば、石破政権にとって内政課題への対応力が厳しく問われることになる。